ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「バーディ」とアラン・パーカー

昨日の午後1時からBSプレミアムで放映された「バーディ」を観た。1985年公開のアラン・パーカー監督作品。この作品も大好きでLDでも何回も観ているが、今回、初めてのHD版での鑑賞だった。やはり、夜のシーンが鮮明で美しい。

日本公開は1985年。観たのが9月10日。ロードショー公開ではなく、新宿ミラノ座の隣りにあったシネマスクエアーとうきゅうでの限定公開だったと思う。当時、ミニシアターという言葉があったか忘れたが、自分にとっては初めてのアート系劇場での鑑賞だった。パンフレットも細長い体裁でおしゃれだった。今回、観てからパンフを探したが、見つからなかった。

この映画について説明するのは難しい。ベトナム反戦映画とも言えるが、当時の自分にとってはリアルな青春映画だった。鳥に魅せられた青年が、夢と現実の狭間で葛藤する。ベトナムで負傷して精神を病み、自閉する。その心象を彩る音楽を担当したのが、ピーター・ガブリエル。そのナイーブな音楽は、今でも全く色褪せていない。当然、サントラは購入し、その後、ソロ・アルバムからジェネシスまで夢中になっていく。

アラン・パーカーの映画は映像と音楽のマッチングが見事だ。

ダウンタウン物語(1976年) ポール・ウィリアムス

ミッドナイト・エクスプレス(1978年) ジョルジオ・モロダー

ザ・ウォール(1982年) ピンク・フロイド

エンゼル・ハート(1987年) トレーバー・ジョーンズ

●愛と哀しみの旅路(1990年) ランディ・エデルマン

ザ・コミットメンツ(1991年) ウィルソン・ピケット

●エビータ(1996年) アンドリュー・ロイド・ウェバー

 

以上が当時、映画館で観て、サントラを購入した作品。

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これ以外にも観てはいるが、音楽が印象に残ると言えば、脚本を担当した「小さな恋のメロディ」も入れたいところ。

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左側の「レディ・ホーク」は同年の9月6日にミラノ座で観た。奇しくも鳥つながりとなったが、こちらも映像と音楽で大好きな映画。音楽担当はアンドリュー・パウエルアラン・パーソンズ・プロジェクトのアレンジャーとして知られている。それだけに、このサントラはAPPのアルバムのようでもある。主演は「ブレードランナー」のルトガー・ハウアーに「スカーフェイス」のミシェル・ファイファー。この「スカーフェイス」も前年に観ていて、お気に入りの1本。