ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

山田太一のドラマ

6月は雨のスタート。気温も平年並みに下がって20度。昨日より10度も下がった。

 今週は日専の昼おびドラマで山田太一作品を3本放映する。昨日は1993年3月にフジテレビで放映された「秋の駅」。これは見た記憶がなかった。

田中好子布施博の恋愛を軸にした青春群像劇。ちょっとドタバタしたテイストにアレっと思ったが、千秋実にもっていかれてしまった。

只見線の小さな駅を舞台に、あの「空蝉」のような老夫婦の姿。高倉健主演の「鉄道員」や「駅」のような詩情こそないが、小さなドラマは身に染みた。

そして今日は2002年2月に放映された「この冬の恋」。これもフジテレビで演出は山田の娘でもある宮本理江子。田中美佐子要潤のラブストーリーといってよいドラマ。

渡辺えり子小林稔侍も出るが、あくまでもスパイスにしかすぎない。40前の女性の恋はあまりリアルには響かなかった。

 山田太一劇場では「春の一族」に続いて「秋の一族」が始まった。同じ緒形拳の主演ながら、内容は別物。原田知世が妊婦役。これも見てはいるが、ほとんど記憶にない。

秋の一族-全集-全3話収録 [DVD]

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日中は大気の状態が不安定で、雷雨と強風が続いた。そのためBSはブロック・ノイズが出まくりだった。そんな状態で見た「よその歌 わたしの歌」。2013年7月の放映だから、4年前で記憶にも新しい。

震災以後、放映された山田ドラマは5本だけであるが、あまり重い印象はない。独りカラオケに興じる人々の群像劇だが、その結びつきは弱い。渡瀬恒彦演じる元大学教授の求心力が弱いので、そこに集う人々の思いが伝わってこないのだ。

それでも個々のキャラクターを演じる方々は多彩で面白い。「それぞれの秋」の小倉一郎、「阿修羅のごとく」のいしだあゆみ、「こころ」の中越典子、「ごちそうさん」のキムラ緑子など最近見たドラマとの落差が楽しい。

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