ささやかな日常の記録

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映画「64」

今日の最低気温は10度で、最高気温は14度。肌寒さが続いた。とにかく夏と冬が振り子のようにやってくる感じ。

 映画「64」前後編をようやく見ることができた。NHKのドラマが良かったので、無理に見なくてもいいかと思っていたが、たまたまタイミングが合って見始めたら、引き込まれてしまった。基本的にはドラマと同じように進行するが、クライマックスが大きく改変されていた。映画的な盛り上がりとしては効果的だとは思ったが、全体としてはドラマ版に軍配が上がった。キャストも豪華で、主人公の妻が夏川結衣で娘が芳根京子というのが良かったが、総じてドラマ版のほうが適材適所だった。いずれにしても原作の映像化としては大成功だろう。ドラマではぼかされていたが、映画でははっきりと群馬県警前橋市周辺を舞台としており、よりリアルな迫力はあった。

64-ロクヨン-前編

64-ロクヨン-前編

  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: Prime Video
 
64-ロクヨン-後編

64-ロクヨン-後編

  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: Prime Video
 

ドラマでは録画したままだった「鉄の骨」を見始めた。ゼネコンの談合をテーマとした社会派ドラマだが、さすがに池井戸潤原作だけに、ぐいぐいと引き込まれる面白さ。小池徹平が場違いなようでいて熱演。周りはいかにもという方々が固めているだけに異色だ。笹野高史WOWOWドラマ「社長室の冬」と同じく社長役だし、陣内孝則も「沈まぬ太陽」と同じような重役だ。「64」もそうだが、こうした組織の軋轢を描くドラマはいかにもリアルで面白い。

 その小池徹平も出ている「リバース」がここにきて一気にテンションが上がっている。小池との過去が明らかになった戸田恵梨香の存在感が凄い。戸田が単なる添え物であるはずがないと思っていたが、そうきたかという驚き。「BOSS」の頃のようなフレッシュさこそ失われたものの、陰のある魅力が加わった。まだまだ謎は残っているだけに、残りも楽しみだ。