ささやかな日常の記録

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「ブレードランナー」とヴァンゲリス

ブレードランナー2049」の公開まで、残り2か月となった。

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白を基調としたポスターは、とってもオシャレなイメージ。何だか公開当時に観た、ただの「ブレードランナー」のラストシーンを思い出す。キューブリックの「シャイニング」から流用したというシーンは、今でも忘れられない。今では、このシーンはカットされているので、映画のイメージは真逆の黒。

映画は1982年7月に新宿のミラノ座で観た。場内は閑散としており、大画面を独り占めした気分だった。当時サントラは発売されず、オーケストラによるカバーアルバムを購入した。このレコードは今でもよく聴く。トム・スコットのサックスがムーディで陶酔できるのだ。CD時代になって1994年にようやくヴァンゲリスによるアルバムが発売された。でも、これはサントラというより、彼のニューアルバムという趣きだった。

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ヴァンゲリスを知ったのは1980年のカール・セーガン「COSMOS」というテレビ番組。そのテーマ曲が彼のアルバム「天国と地獄」から流用されていると知り、レコードを購入。そこにYESのジョン・アンダーソンとの共演があり、YESのアルバムにも手を出すようになった。

その1980年に発売されたアルバムに「流氷原」がある。原題は「またね」。印象的なジャケットにより邦題が決められたのだろう。その中に収録されたMemories Of Green が映画に流用された。初めて映画でこの曲を聴いたときには感動したものだ。

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このジャケットのイメージそのままなのが、1983年の映画「南極物語」。ヴァンゲリスが担当すると知った時には驚いたものだ。今でもこのアルバムを聴くと南極の情景が目に浮かぶ。

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その後、2007年には25周年記念エディションとして3枚組のアルバムが発売された。もはやサントラとは言い難く、2つで十分だった。

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