ささやかな日常の記録

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「賭ケグルイ」と「ジャケグルイ」

日曜深夜に放映中のアニメ「賭ケグルイ」を楽しみに見ている。ギャンブルに興じる主人公たちの顔芸に魅せられている。OPテーマ「Deal with the devils」とEDテーマ「LAYon-theLINE」、どちらも魅力的だ。

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自分はギャンブル狂ではないが、映画狂であり、音楽狂でもある。そして何より、そうしたパッケージ・メディアのジャケット・アートの収集狂だったりする。いわゆるジャケ買いが大好きで、これまで随分と散財してきた。給料のほとんどをこうした買い物につぎ込んでしまった過去がある。ある意味、買い物中毒だったといえるだろう。

こうした買い物をしている時や、欲しかった物を手にした時の顔を想像する。きっと、このアニメで描かれている恍惚とした顔をしていたことだろう。

音楽に関しては、初めてレコードを買った中学生の頃から、ジャケットに執着があった。何しろ中学生にしては高価な買い物だ。レコードを聴きながら、舐めるようにジャケットを見続けていた。ジャケットのアートワークに魅せられていたのだ。当時、レコードの帯はアートを汚す存在に思え、すべて破り捨てていた。今にして思えば何と勿体ないことしていたのかと思う。

そうした嗜好は社会人になってからも続いた。その結果、未聴のCDの山が築かれてしまった。それでも買った時の満足感で半分以上は元が取れているような気もしている。そんなことを考えながら、アニメを見ていたら、変なことを考えてしまった。「賭ケグルイ」、今だったら加計グルイと不正な変換になってしまう。自分が考えたのは「ジャケグルイ」、ジャケットに興じている姿だ。

このアニメの主人公の名前は蛇喰夢子。漢字だったら「蛇ケグルイ」、「邪ケグルイ」、「者ケグルイ」、「謝ケグルイ」・・・色々な妄想が膨らむ。たとえば、蛇から連想したのがアラン・ハルの「パイプドリーム」。

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1973年発売の英国のフォーク・ロックの名盤で、これからの季節にぴったり。ジャケットはルネ・マグリットの絵だが、まるでデビッド・リンチの世界のようだ。白蛇が蝋燭になっているのがなんともシュール。

邪だったら、ホラー映画のサントラはすべて当てはまる。ロックだったら、これしかない。1970年発売のブラック・サバスの「黒い安息日」。ヘビーなサウンドもキーフのジャケットも最高だ。

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