ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

オリンピックと情緒

昨日は久々に10度近くまで気温が上がったのに、今日はもう2度止まり。 午後からは北風が強まり、今夜からまた大雪になるとの予報が出ている。今も風の音が部屋の中にも響いている。早くもBS放送の画面が乱れ始めた。見たい番組が無事に録画できるように祈るばかりだ。

平昌オリンピックのクロスカントリーを見た。中高と部活でやっていたので懐かしくもあり、つい見入ってしまった。雪上のマラソンに例えられるが、スキーのワックス調整で勝負が決まることもある。昔はクラシック・スタイルが中心だったが、今はフリーに移っているようだ。氷点下の寒さの中、風を避けながら、勝負を見極めていく。自然を相手にした駆け引きがスリリングで見ていて面白い。結果はノルウェーの選手がメダルを独占。

それにしても周りの山々に雪がないのが、異様に見えてしまう。競技場の雪は全て人工降雪機で降らせたものらしい。あまりに人工的で情緒がないように思えてしまう。

あまりにも古い話であるが「白い恋人たち」を思い出してしまう。1968年公開のグルノーブル・オリンピックのドキュメンタリー映画だ。クロード・ルルーシュの映像美とフランシス・レイの哀愁漂う音楽が素晴らしい。ここまで情緒的である必要もないが、そんなものを求めてしまう。


白い恋人たち / フランシス・レイ (映像:個人教授 / ナタリー・ドロン)

フィギアでは個人として出場したロシアのメドベージェワに魅せられた。ショパンノクターンが流れる中での演技はまさに情緒的で圧巻だった。宮原も頑張ったが、その雰囲気には勝てなかった。

そんな情緒あふれる大好きな映画がある。もう何度も見ていて、今もBS・TBSで放映している「女王陛下の007」だ。ロケーションも音楽もストーリーも最高だ。

昨日記事にした「アンナチュラル」のラストシーンもそうだった。あの衝撃的なシーンに舞う雪も人工降雪機によって降らせたらしい。虚構と現実、まるでシン・ゴジラのようなドラマだ。石原さとみもこのドラマでは魅力全開で、毎回情緒的な良い表情を見せてくれている。