ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

テレビを見る気になれないけれど

せっかくオリンピックが終わったというのに、あまりテレビを見る気になれない。カーリング女子の帰郷がニュースのトップってどうなんだろう。こうしてメダリストの偉業は些末な日常の中へと埋没していく。

雪に苦しめられた2月もようやく終わる。少し気温が上がり、だいぶ過ごしやすくなってきた。色々とやりたいことはあるが、もう少しの辛抱である。

ブログの更新もなかなかできない。公開するようになって、自分でハードルを上げ過ぎてしまったようだ。本来の備忘録がおざなりになってしまっている。そこで思い出せる範囲で書いておこう。

まずはドラマ。先週の「アンナチュラル」の視聴率は9.3%、おそらく次回で二桁に戻してくるだろう。今月の5話以降、1回で消化しきれなくて、もう1回見ているくらいはまってしまっている。今夜は一週空いての「anone」がある。その坂元裕二脚本の前作「カルテット」をCSで全10話見ることができた。さすがに話題になっただけのことはある優れたドラマだった。これをベースにしてしまうと「anone」はやはり迷走しているとも思えてしまう。今はきれいに着地できるかどうか見守りたいといったところだ。

映画では久々に「ザ・フライ」を見た。デビッド・クローネンバーグ監督作品。1987年1月に日比谷映画で鑑賞している。1958年公開の「ハエ男の恐怖」のリメイクではあるが、美しい愛の物語になっている。恋人が病に冒されても同じように愛せるかという身近なテーマが胸を打つ。当時はまだ絵空事であったが、今見るとあまりに苦しい。悲しい記憶は決して消えることはない。

ザ・フライ〈特別編〉 [DVD]

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昨年公開の「メッセージ」もSFでありながら詩的な記憶を巡る物語になっていた。もし、未来の記憶というものがあったら、それは過去の記憶と違うのだろうか。過去も未来もなく時間が等間隔にそこに存在するならばどうなってしまうのだろう。そんなことを漠然と考えた。同様の映画ならば20年前の「コンタクト」も40年前の「未知との遭遇」も見ている。それらの記憶は今でも鮮明に残っているが、同じ過去という意味では等しく存在している。20年前も40年前も変わらない。むしろ1年前の記憶の方があやふやだ。今月亡くなったヨハン・ヨハンソンのミニマルな旋律が印象的だ。サントラを聴くのも記憶を呼び起こすのには役に立つ。

メッセージ (字幕版)

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そんな映画音楽の巨匠となったハンス・ジマーのライブを見た。もともとロック畑の人だから、まるでオケ付きのロックコンサートのようだった。美人ソリストも魅力的。大好きな「ダーク・ナイト」「インターステラー」の演奏は圧巻だった。

映画といえばデビュー作が代表作となった原田知世のライブも良かった。昨年の11月で50歳になった知世ちゃん。

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バースデーメッセージとして大林宣彦角川春樹の映像が流れ、時の無情さを知る。大林の「時をかける少女」は永遠の命を得たが、角川監督版は忘れ去られてしまった。角川監督版の主題歌も歌ってくれればいいのにって思わずにいられなかった。

音楽と言えばBSPで早朝に放映していた洋楽番組がようやく新しくなった。これまで60年代から90年代までの無限ループが続いていた。80年代のUKロックバンドの生演奏が貴重だ。そんな中でプリファブ・スプラウトの演奏に魅せられた。久々に棚から「スティーブ・マックィーン」を取り出して聴いた。透明感のある歌声に輝く80年代の思い出が甦ってきた。

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3月になるとアカデミー賞がらみで次々と見たい映画が放映される。ドラマもいよいよクライマックスを迎える。音楽も色々と聴きたくなってきた。ちょっと時間が足りなくなってきそうである。