ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

映画「心が叫びたがってるんだ。」と音楽の力

梅雨に入って天候も気分もすぐれない。真夏日があったと思ったら、今日は冷たい雨で肌寒い。先日は台風が接近したせいで頭痛に悩まされ続けた。本当に体調を管理するのが難しい。

体調が悪いと頭も働かない。テレビを見ることも、音楽を聴く気にもならない。ましてやブログを書くことなどできるわけがない。今、こうして椅子に座ってキーボードを打つのも久々で一苦労だ。なかなか言葉が出てこないのがもどかしい。

テレビは米朝会談一色。ワイドショーで「エアフォース・ワン」のサントラが流れたのには呆れてしまった。ジェリー・ゴールドスミス作曲のサントラは高揚感があって大好きだ。

 実際、ニュースでも大統領がエアフォース・ワンに乗り込む姿が何度も映し出された。それでもトランプがハリソン・フォードには重ならないし、映画はあくまでもフィクションだ。それでも、こうして音楽付きの映像として見せられると別の意味が付与されてしまう。偉大なるアメリカを演出する政治ショー。かくも音楽の力は大きい。

昨年公開された「心が叫びたがってるんだ。」という映画を見た。2015年に公開されたアニメ版は大好きな作品だったが、実写化は無謀だと思った。なにしろクライマックスはミュージカルだ。案の定、映画はヒットすることなく、残念な結果に終わってしまった。

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ところが、これが世間一般の評価に反して良かった。映画全体の出来は決して良くはない。それでも芳根京子演じるヒロインが歌うシーンに感動してしまった。感情が高ぶって歌になるのがミュージカルの醍醐味だ。芳根の演技と声が、こちらの感情を刺激した。ここだけはアニメも実写も変わらなかった。まさに音楽の力だ。先日見た「ホシに願いを」を思い出した。

WOWOWで放映された「イノセント・デイズ」というドラマにも芳根は出演。ここでは脇役ながら刑務官を演じ、圧倒的な演技を見せた。竹内結子演じる死刑囚を前に、感情のままに発した言葉が胸に刺さった。

芳根は前クールの月9「海月姫」でもヒロインを熱演した。しかし、朝ドラ「べっぴんさん」同様、脚本に恵まれなかった。そして7月からは水10で「高嶺の花」が始まる。水10といえば「anone」があった。そして主演が「アンナチュラル」の石原さとみだ。脚本の野島伸司に期待と不安があるが、これは楽しみだ。

アニメ版「心が叫びたがってるんだ。」の脚本は岡田麿里。岡田はアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も担当。この作品は唯一Blu-rayを購入したアニメでもある。REMEDIOSが担当したサントラが欲しかったということもある。とにかくストーリー、キャラクターだけでなく映像も音楽も魅力的だ。REMEDIOSはドラマ「打ち上げ花火~」や「Mother」のサントラも素晴らしい。

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岡田は今クールのアニメ「ひそねとまそたん」も担当。これもまたユニークでありながら魅力的な作品だ。音楽は岩崎太整。オープニング・テーマから雄大でかっこいい。大好きな映画「俺物語!!」も担当している。エンディングはフランス・ギャル「Le temps de la rentree」(恋の家路)のカバー。毎回ボーカルが異なり、実にチャーミング。このセンスの良さは特筆もの。


ひそねとまそたん ED 「Le temps de la rentrée ~恋の家路(新学期)~」

~私はいつまでたっても

恋が芽生えそうな

新学期が好き~

そうした恋心がドラマに妙にシンクロして心に響く。原曲ともども聴くと元気になれる大好きな歌である。

 なお、岡田の自伝『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』がドラマ化。前田敦子主演で9月よりBSPで放送とのことで、こちらも楽しみだ。

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