ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「この世界の片隅に」と「悲しくてやりきれない」

猛暑日ゲリラ雷雨。こんな山間部でも東京と変わらない。避暑地なんて処はどこにあるのだろう。73年前の今日も、こんなに暑かったのだろうか。

終戦記念日ということで某チャンネルで特集放送をしている。大林宣彦監督の「野のなななのか」「この空の花 長岡花火物語」、片渕須直監督の「この世界の片隅に」・・・

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3本とも見事な反戦映画といってよいだろう。こういう映画を大好きといっていいのか分からないが、記憶に残る作品には違いない。1回見ただけでは消化しきれず、何回も見たくなる点でも共通している。

ここ数年、こうした戦争を題材とした作品からは遠ざかっていた。なぜかは分からないが、ちょっと食傷気味だったところはあった。それでも見てみると、これは見なければいけないと思い直すことになった。戦前、戦中、戦後のささやかな日常を忘れてはいけない。

その意味でも「この世界の片隅に」をドラマ化した意義は大きい。視聴率は10%を切っているようだが、日常描写が丁寧で良いドラマである。前回ではすずが風邪をひいている遊女にザボンを渡すシーンが印象的だった。演じた唐田えりかはドラマ「こえ恋」「ブランケット・キャッツ」が良かっただけに、ちょい役でも嬉しかった。

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それにしても、こういうドラマが見られなくなったら、ちょっと心配になる。同じ作者のドラマ「夕凪の街 桜の国2018」も素晴らしかった。中高生にこそ見てもらいたいと思う。

自分がその頃、山田太一作の「あめりか物語」というドラマを見た。日系移民の3代にわたる苦難の歴史を描いたドラマだった。1979年10月16日から4夜連続で放送された。見て圧倒させられた。その感動は翌年1月6日に始まった大河ドラマ獅子の時代」で更にヒートアップ。自分の歴史認識の土台となった。

1982年8月16には、現代的視点から戦争を描いた「終わりに見た街」が放映された。2005年12月3日には中井貴一主演によるリメイク版も放映されて、どちらも衝撃的だった。それ以外にも「夏の一族」のように間接的に戦争を描いている作品もある。改めて見直して感想を書いてみたいが、その気力があるかどうか。

映画「この世界の片隅に」では冒頭にコトリンゴの歌で「悲しくてやりきれない」が流れて印象的だ。この歌のタイトルをモチーフにした山田太一のドラマがある。こちらは軽いコメディだけど大好きで2月に記事にしたばかりである。