ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

久石譲「パラサイト・イブ」

現在放映中のドラマ「この世界の片隅に」で音楽を担当しているのが久石譲だ。相変わらず美しいメロディでドラマを彩っている。一般的には宮崎駿監督作品での音楽が有名だろう。自分も「風の谷のナウシカ」から現役で聴き続けてきている。

それでも個人的には北野武監督作品や大林宣彦監督作品での音楽が好きだったりする。北野作品では「HANA-BI」と「ソナチネ」、大林作品では「ふたり」と「はるか、ノスタルジー」が特にお気に入りである。サントラCDも数多く購入してきた。中には映画は見ていないのにサントラは買った作品もある。今回、WOWOWで見た「パラサイト・イブ」もそんな1本である。

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音楽は女声スキャットがとにかく美しい。ダリオ・アルジェント監督のホラー映画などにありがちな主題曲だ。映画は当時の葉月里緒奈の魅力で十分に楽しめた。もう少し露出が多かったら日本版「スペース・バンパイア」になれたかもしれない。蛍こと中嶋朋子も大人の魅力が全開だった。


Parasite Eve - The Movie - OST - Track 6 - EVE - Piano Version - パラサイトイヴ

それからサントラは買わなかったが曲だけは知っていた作品もある。そんな1本「水の旅人」もWOWOWで見ることができた。大林監督が「はるか、ノスタルジー」の次に撮ったファンタジー山崎努一寸法師のような侍に扮して大活躍。原田知世風吹ジュンも出演しているが、伊藤歩のデビュー作でもある。特撮は当時の最先端で、久石の劇伴も大仰に鳴り響く。それでもピアノで演奏された曲もあり、大林映画としてもしっかりと楽しめた。主題歌「あなたになら・・・」は中山美穂が歌い、こちらはCDを購入した。

ここまで書いてきて、さくらももこの訃報を知った。「水の旅人」の公開が1993年。「ちびまる子ちゃん」がアニメ化されたのが1990年。初「エッセイ集「もものかんづめ」出版が1991年。この年には西城秀樹の「走れ正直者」もヒットしていた。これらはすべてリアルタイムで触れてきた。昨日の記事で書いた崖っぷち女子たちも大好きだったので、影響されたところもあった。久々に漫画とエッセイを読み直したくなった。もちろんBGMは久石譲のアルバムである。