ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

坂元裕二とドラマ

どんよりとした天気が続いている。気温も平年並みに下がってきたので、灯油の準備もした。これでストーブをいつでも点火できる。

昨夜のNHK「プロフェッショナル」は脚本家の坂元裕二だった。脚本家の創作現場を見ることができるのは貴重で刺激的だ。「生きづらい、あなたへ」って自分のことかって思った人が坂元ドラマのファンなのだろう。少数派の人のために書きたいって言葉に共感した。

以前、「純と愛」執筆中の遊川和彦も、この番組で見た。夏菜を指導する姿が強烈だった。それに対して坂元は静かだった。娘のお弁当を淡々と作る姿が印象的だった。

ドラマ「Mother」はその娘の育児経験から生まれたとのこと。尾野真千子が演じた母親の過去が描かれた第8話への思いに納得した。ドラマはそうした日常の積み重ね。まさに、「物語は、日常の細部に宿る」ものだ。そんなドラマが見たいから、早くテレビに戻ってきて欲しいと思った。

f:id:hze01112:20190312114218j:plain

番組では舞台脚本に苦悩する姿が描かれた。その完成した舞台「またここか」に出演していたのが、吉村界人。最近、テレビドラマでもよく見るようになった。「健康で文化的な最低限度の生活」で印象に残って以来、「半分、青い。」「獣になれない私たち」と目にするようになった。BSテレ東で再放送している「セトウツミ」にも、これから出てくるようなので楽しみだ。

このドラマが実に面白い。テレ東のドラマは地方に居ると見るタイミングを失いやすい。気が付くと初回を見逃してしまい、そのままになることが多いのだ。それだけにこうしてBSでも再放送してくれるのはありがたい。

なにしろ、あの「透明なゆりかご」のキャストが3人も出演しているのだ。清原果耶、葉山奨之、片山友希の別の顔が見られて楽しい。何よりも言葉の使い方がユニークで楽しい。清原は当然だが、ヒョットコ顔(女性だからオカメ顔❓)の片山が可愛い。

最近、自分の可愛いの基準が変わってきた。可愛いと言ったら、以前は永野芽郁だった。それが前の朝ドラで木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。

そして今の朝ドラで新しく再建されてしまった。ヒロインの安藤サクラだけでなく、タカ役の岸井ゆきのが可愛くて仕方がない。今朝のハーモニカを吹く姿も良かった。もう毎朝、彼女の姿を見るだけで癒されてしまう。すっかり要潤演じる父親みたいな気持ちになっている。

下町ロケット」のイモトアヤコもそうだ。今話題のイッテQは見たことがないので、先入観なくドラマの役柄で見続けている。泣き顔がなかなかチャーミングだ。相棒のまさかの闇落ちに彼女がどうなっていくのか心配になってくる。

「ドロ刑」の江口のりこのコスプレも楽しい。石橋杏奈の天然ぶりも素敵だ。当然、変わらない好みもある。「下町ロケット」の朝倉あきもそうだ。石橋と朝倉を同時期に見られるだけでも満足だ。

「ハラスメントゲーム」の広瀬アリスも悪くない。このドラマも当地ではようやく地上波での放送が始まった。BSでは見逃していたが、これが予想以上に面白かった。「ヘッドハンター」「ラストチャンス」と同じようにサラリーマン・ネタが楽しい。

尾上寛之が出てくるだけでもう怪しい。田中直紀と逆だったら面白いと思ったが、これはこれで良い。田中演じた店長の姿にかつての自分が重なる。部下を叱ることはますます難しくなっていく。

1円を笑う奴は1円に泣く。そんな1円玉を巡るストーリーは実に分かりやすい。異物混入を題材にしたのは「フェイクニュース」も同じだった。井上由美子野木亜紀子の作劇はどちらも面白い。

井上は1996年に朝ドラ「ひまわり」の脚本を担当。当時、新人弁護士の境遇に共感しながら見ていた。それから、もう22年が過ぎたことに驚いてしまう。井上脚本のドラマはあまり見てないが、これは久々に楽しく見られそうである。やはり、ドラマは見始めてしまうと止められない。