ささやかな日常の記録

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ドラマ「ドロ刑」と余貴美子

先日の「ドロ刑」第6話のゲストは余貴美子。さすがの貫禄で圧倒的な存在感だった。チャラいドラマが見事に締まった。

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被疑者を連れての引き当たり捜査がロードムービーの趣きで楽しい。コメディとシリアスの配分が絶妙で、サスペンスからヒューマンドラマへと変わっていく。さすがに林宏司の脚本だ。全編シリアスタッチで見てみたいとさえ思った。

遠藤憲一の出番が少ない分、余の存在感が増した。余演じる被疑者に、周りが翻弄されていく。石橋杏奈のキャラクターが見事に活かされたストーリーになったのが嬉しい。

何よりも余の演じたキャラクターの造形が深い。平凡な主婦が抱え込んだ思いに引き込まれてしまった。これはもう余の演技力があってのこと。

この前に出演した「ハラスメントゲーム」第2話でのスーパーのパート役も良かった。パートたちが集団で仕事をボイコットする。それを先導したのが余演じる主婦。年相応の女性を等身大で演じながら、秘めた思いを滲ませる表情が見事だ。

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そんな余に翻弄される広瀬アリスが輝きを増す。問題が大きければ大きいほど、ドラマは大きく弾ける。広瀬が右往左往する姿は石橋同様に魅力的だった。

そして、その前に出演したのが「dele」第3話だった。ここでの余が最近でのベストかもしれない。この回については8月11日に記事にしている。

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同時期に朝ドラで産婦人科医を演じていたが、これは思い出したくもない。余の無駄遣いもいいところだった。

その朝ドラが始まる前に出演したのがWOWOWの「イノセント・デイズ」だ。ここでの余は強烈な負のオーラをまとったキャラクターだった。主役の死刑囚を演じた竹内結子の祖母役。その竹内の中学時代を演じたのが清原果耶。そして竹内を担当する刑務官を演じたのが芳根京子。とにかく重いドラマではあったが好きなキャストの重厚な演技に魅せられたドラマだった。

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以上のように、この1年で5本のドラマで余を見たことになる。朝ドラを除いて、どれも忘れがたいドラマですべてBD化して残した。個人的な今年の助演女優賞は余で決まりかもしれない。

映画での出演も多い。

「後妻業の女」

シン・ゴジラ

「ソロモンの偽証」

深夜食堂

寄生獣

横道世之介

「あなたへ」

次々と思い出されるのが凄い。