始まりは「コスモス」だった。
カール・セーガンの著書を元にしたテレビ番組を夢中になって見た。
1980年11月のことだった。
内容も良かったが、使用された音楽に魅せられた。
オープニングはヴァンゲリスの「天国と地獄」。
この時に初めてヴァンゲリスを知った。
そして彼のアルバム「天国と地獄」を買い、衝撃を受けた。
このアルバムにはイエスのジョン・アンダーソンがゲストで参加していた。
その美しい声に魅せられた。
まさに天国における天使の声のようだった。
まだ、イエスというグループを知る前のことだ。
このアルバムのライナーを書いていたのがピンク・フロイドでおなじみの立川直樹だった。
そこから色々なことを知ることができた。
まずは当然、ヴァンゲリスにはまった。
「反射率0.39」「螺旋」とアルバムを購入し、その後も次々と揃えていった。
それからジョン&ヴァンゲリス名義でアルバムを発表していることを知った。
早速、「フレンズ・オブ・ミスター・カイロ」を購入。
これがまた凄かった。
Jon & Vangelis - The Friends Of Mr. Cairo
今まで聴いたこともなかった斬新でポップなサウンドに圧倒させられた。
その後に発売された「プライヴェイト・コレクション」も素晴らしかった。
白を基調にしたジャケットは薄汚れてしまったが、思い出は色褪せないままだ。
それからイエスにも魅せられていくことになる。
その後、何度もコンサートに行くことになるなんて夢にも思わなかった。
当時の自分に教えてあげたら、きっと驚くに違いない。