ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

ドラマ「相棒17」最終回

午後からは予想通りに頭痛で寝込んだ。最近は前夜の天気図を見ただけで予想ができる。安定した高気圧による晴天が続いた後での低気圧の発達に、南風による気温の上昇といったこと。特に季節の変わり目は症状が悪化しやすい。こうなると何もできないので無理せずに治るのをじっと待ちながら我慢するしかない。

それでも午前中はテレビを見ることができた。まずは昨夜が最終回だった「相棒17」だが、あまりのつまらなさに初めて途中で寝てしまった。体調が良くないこともあったが、まるで内容が頭に入ってこなかった。ゲノム編集にバイオテロなど、どこかで見たようなストーリー。起きてからもプレイバックはせずに早送りする始末。挙句の果てに未来人の登場に絶句した。ウィルスによる絶滅を阻止って映画「12モンキーズ」とか「ラ・ジュテ」かよ。社会と隔絶した環境という舞台設定は「ヴィレッジ」だし、ビル内での犯行は「24」そのまんまだった。それでも面白ければ文句はないが、見事に面白くなかった。脚本は金井寛で、ついに最終回も輿水泰弘でなくなった。タイトルは「新世界より」。理想郷での生活は、まるで宗教的集団生活のようだ。地下鉄サリン事件が起きた日に放送したのは狙ったのかもしれないが、問題提起にもなっていない。良かったのは「ひよっこ」の八木優希が最後、美味しそうにケーキを食べていた姿。彼女は理想郷と現代文明のどちらを選択するのだろうか。

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その後、NHKで放送された桑田佳祐による紅白の舞台裏を語った特番を見た。

「紅白」と「ひとり紅白」を見た後だけに実に面白かった。あの紅白の熱唱の裏での心理的な葛藤は凄い。また洋楽好きが一周回って歌謡曲に魅せられたというのも実体験として共感するところ。まさに桑田の言葉は昭和から平成にかけての日本の音楽史そのものだ。