昨日で「やすらぎの刻」は100回。「なつぞら」は今朝で126回。その差の訳は土曜日に放送が有るか無いかということ。たった1回でも積み重なると大きい。視聴者にとっても土曜日に放送がないというのは物足りない。
その朝ドラも来年から働き方改革の一環として週5回の放送となるとのこと。ストーリー的にもかなりの変化が余儀なくされそうだ。それで面白くなれば問題はないが、今の「なつぞら」、前年の「半分、青い。」と凡作が続いているので心配ではある。林宏司の脚本には期待しているが、今の大森脚本がこれではどうなるか分からない。
そもそも、なぜNHKが働き方を改革するのだろう。N国の主張ではないが改革すべきところはそこではないという気がする。視聴者を満足させないで、自分たちの待遇を良くして自己満足されては困るのだ。
最近のNHKニュースは見る気になれないが、ドラマにはまずまず満足しているだけに、今後の動向には注視していきたい。
その「やすらぎの刻」であるが、今の朝ドラよりははるかに志が高い。倉本聰の反戦への思いが強烈に伝わってくる。戦場に行くのが嫌で逃げ出したり、自殺したりする男たちを見て、戦争の愚かしさを考える。
三平としのの関係を丁寧に描いてきただけに、今週の展開には胸が痛んだ。戦時中に食堂でラーメンが食べられたのかは分からないが、あの「北の国から」を想起させるシーンは印象的だった。
そんな彼らを見守る兄と妹のさりげない存在感が良い。まさに失われた昭和の顔といった感じで、また写真のような笑顔を見たいものだ。