ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「大草原の少女ソラ」と「草原の少女ローラ」

朝ドラ「なつぞら」について書くのは難しい。期待が大きかった分、落胆も大きくて、どうしても批判的な感想になってしまう。それでも題材には興味があるので、それなりに楽しんでいるのも事実である。

このドラマでは、1974年10月から「大草原の少女ソラ」が放送開始。今朝はその初回のさわりが描かれた。あの「大草原の小さな家」の原作を北海道を舞台にアニメ化したものだ。もちろん、これはフィクションだから、事実ではない。それでも色々なことを想像して楽しんでいる。

主人公のソラは当然、ローラがモデルであり、ハイジを想起させるキャラクターになっている。そして、その声と声優役を演じているのが沢城みゆきである。年配の朝ドラファンには誰って感じだろうが、個人的には嬉しいサプライズだった。彼女も現実には子育てをしながら仕事をしている母親で、ドラマのヒロインにも重なる。声優としても鬼太郎と峰不二子を演じているところが、いかにもって感じである。

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高畑勲宮崎駿が参加した「アルプスの少女ハイジ」は1974年1月から12月まで放映された。残念ながら、この時は見ていなかった。まだ民放テレビが2局しかなかったので放映していなかったのかもしれない。だから「宇宙戦艦ヤマト」も見ていない。覚えているのは日曜の夜に「猿の軍団」と「日本沈没」を見ていたということである。

当時、「ノストラダムスの大予言」がベストセラーになっていて、本も読んだし、映画も見た。漫画では「恐怖新聞」などに夢中になっていて、こうしたメルヘンの世界には無縁だった。アニメで覚えているのは、それこそ「タイガーマスク」や「デビルマン」だった。

そうした嗜好が変化してきたのは中学に入ってからだ。部活で忙しかったにもかかわらず、土曜の6時から放送されていた「大草原の小さな家」に夢中になった。そして決定的だったのが1978年から放映された「未来少年コナン」だった。

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このアニメで宮崎駿を知り、彼が関わった過去の作品を見ていくことになり、その流れから高畑勲の作品にも辿り着いた。そして今も何度目かになる「赤毛のアン」をWOWOWで楽しんでいる。個人的には高畑作品のベストは「母を訪ねて三千里」である。

そんな宮崎が若き日に参加した映画が「長靴をはいた猫」だった。これは幼いころ、リアルタイムで映画館で見て、未だに忘れられない映画になっている。この映画で作画監督を務めたのが森康二。ドラマでは井浦新が演じた仲さんのモデルになった人だ。

その森がキャラクターデザインを務めたのが「草原の少女ローラ」で1975年10月から放映されている。これが、まさに「大草原の小さな家」をアニメ化したものだったが、残念ながら見る機会がないままである。そのローラの声が、ハイジの杉山佳寿子だった。個人的にはチャールズの声が「ヤマト」の仲村秀生(島大介)、キャロラインの声が「ルパン」の増山江威子峰不二子)というだけで見てみたい。そして主題歌の作曲が川口真というのも魅力的だ。

ドラマでは戸田恵子によって歌われた主題歌も、いかにもって感じで楽しい。アニメ自体も色々と似ているところがあって、それを探すのも面白い。とにかく突っ込みどころ満載のドラマは、このように楽しむに限るという訳で、脈略のない内容になってしまったが、とりあえず明日も楽しみだ。

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