ささやかな日常の記録

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大草原の小さな家「プラム・クリークのクリスマス」

すっかり「大草原の小さな家」のブログみたいになっているが、注目されている今だからこそ、書いておくのも悪くないだろう。

昨夜の記事を書いていて、やはりシーズン1はリアルタイムでは見ていなかったことがはっきりした。日本では1975年から放送がスタートしたが、放送の順番はバラバラだったようだ。前回の「ローラの祈り」前後編の初放送が1975年の10月10日で、今回の「プラム・クリークのクリスマス」は1年後の1976年10月8日だったとのこと。ただでさえ小学生の頃の記憶などあやふやなので、はっきりしたことは分からないが、まず間違いないだろう。まだ、「これは見た!」というエピソードがない。単純に忘れているだけかもしれないが、初見のように楽しめているのだから、それで十分である。

今回の物語もまず「プラム・クリーク」って何ってなってしまう。どうやらウォルナットグローブを流れる小川の名前のようだ。あまり馴染みはないが、「プラム・クリークの土手で」というエピソードがあるとのこと。 

プラム・クリークの土手で―インガルス一家の物語〈3〉 (福音館文庫 物語)

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つまり、プラム・クリークで初めて迎えるクリスマスということ。そのため家族全員がプレゼントを用意するために一生懸命、腹の探り合いをする。オルソンの店での視線の交錯が楽しい。それぞれが何を欲しがっているのか想像し、それをどうすれば手に入れられるのかを考える。そんな思いやる心が、いかにもクリスマスのようで暖かい。

そんな中で、やはりローラのとった行動が一番突拍子もなく、そして感動的だ。冒頭でネリーがローラの愛馬を欲しがるシーンをさりげなく描いているところが伏線になっている。

オルソン夫人をディケンズスクルージのようだというセリフも出てくるが、これは「クリスマスキャロル」のこと。個人的にはビル・マーレー主演の映画「3人のゴースト」の原作として忘れられない。 

3人のゴースト [Blu-ray]

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しかし、どちらかというとオー・ヘンリーの小説 「賢者の贈り物」を思い出した。 

賢者の贈り物(新装版) (講談社青い鳥文庫)

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なんだか最近、こうしたシンプルで心温まるストーリーを求めているような気さえする。過分に過去への郷愁もあると思うが、未来に希望が持てないというのもあるのかもしれない。

でも、考えてみれば、これも前回同様、信仰の物語である。クリスマスはキリストの生誕を祝う日である。チャールズがキャリーにその意味を話し、そこに羊飼いも登場する。前回「ローラの祈り」の原題はThe Lord is My Shepherd 、訳すと「主は私の羊飼い」となり、つながってしまった。

そして、それを聞いたキャリーが星の飾りを見つめる姿が、それを象徴しているかのようだった。そんなキャリーがまるで天使のようだった。

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馬小屋から、外の雪景色を撮ったシーンも印象的だった。

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