ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家「ベイカー先生のロマンス」

今回の主人公はベイカー先生。冒頭で街に駅馬車が到着する。その下車にあたって乗客の女性がケガをする。その女性こそがオルソン夫人の姪ケイトで、シカゴから遊びに来て、早速ベイカーの病院に連れて来られる。ここで初めてベイカーが獣医だってことを知った。テキパキと処置をするベイカーを見て、早くも一目惚れ。積極的にアプローチして、プロポーズにまで至る。あまりに順調すぎて、破局の予感に胸が苦しくなる。

年齢ははっきりとは描かれていないが、ベイカーはアラフィフだろうか。今回の妊婦の母親の出産にも立ち会っていることから、改めて自分の年齢を意識してしまう。それに対して彼女は、まるで子供のようにローラたちと遊ぶ。この年齢差カップルの悩みはいつの時代でも変わらない。純粋に相手のことを考えて迷うベイカーが切ない。まさに大人のラブストーリーである。

そんな二人が馬車に乗って、ピクニックに出かけ、思いを募らせていく過程が印象的だ。二人のシルエットがだんだんと大きくなっていき、少しずつ喜びの表情をとらえていく。そんな活発なケイトを演じたのがアン・アーチャー。

どこかで見たことがあると思って調べたら「危険な情事」や「カナディアン・エクスプレス」など映画にも多く出演していた。さすがに魅力的な訳だと納得した。当時、28歳くらいだから、落ち着いた佇まいも納得である。

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そして、最終的な決断。窓から外を見るベイカーの心境を思い、切なくなった。

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