ささやかな日常の記録

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大草原の小さな家「愛の贈り物」(2-11)

久しぶりに優等生ではないメアリーの姿が描かれた。それもローラにそそのかされて、嫌々協力してしまい泥沼にはまっていく。そんなメアリーの苦悩が切なかった。

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オルデン牧師の誕生日に聖書を贈ることを決めたものの、もっと豪華なものを買いたくて奮闘するローラとメアリー。その気持ちは尊いものの、そのための手段が正しかったのかどうかが問題になる。

薬を安く買って、必要としている人に売って儲けるというのは商売として悪くはないが、そんなに易しいことではない。とにかく二人が一生懸命、薬を売ろうとする姿が可笑しくて仕方がなかった。メアリーはビードル先生に売ろうとして、矢継ぎ早に悪いところがないかと問いただす。

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ローラはボロ布を纏って、同情を誘って売ろうとするが、失敗してしまう。

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それに対してネリーは何の苦労もなく、二人が買いたいと願っていた聖書を手に入れてしまう。果たして牧師はどのような考えを示すのか期待が膨らんでいく。これはもう素直に子供に見せて考えてもらいたいテーマである。

前回の「砂金の夢」もそうだが、実に分かり易く、お金を稼ぐことの意味を、ユーモアたっぷりに伝えていく作劇は見事である。シーズン1の「サーカスのおじさん」で描かれた詐欺師まがいの男も登場する。妻が病気だからと25セントで魔除けの首飾りをキャロラインに売ろうとする姿を見て、ローラも真似をしてしまう。

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当初は安易に考えていたのに、なかなか売れずに落ち込んでいく。そして結局、一つも売れずに誕生日当日を迎えてしまう。仮病でごまかそうとしたが、チャールズに説得されて謝りに行く。それを聞いたオルデン牧師の厳しい表情が印象的だった。

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そして皆の前で、なぜ、自分がボロボロの聖書を持ち続けているかということを話す。その一つ一つの言葉が胸の奥に沁みていくようだった。外見ではなく、中身が大切だということ。その中身を包むものが「愛の贈り物」になってしまうという結果に救われる思いだった。

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今、テレビでは「桜を見る会」の話題で持ち切りだ。本来、国に功労のあった方への贈り物であったはずのものが、悪徳の手段に使われてしまっている。そこには私利私欲があるだけである。間違ったことをしたなら、自分の責任として素直に謝ればいいのに、無かったものとして逃げ回る。そんな姿はとても子供には見せられない。

こんな醜悪な姿を見る時間があるなら、このドラマを何回も見たほうがよっぽど有意義な気さえしてくる。4Kの美しい映像で、心の澱が洗い流されるようだった。

今回、初めて教会の側面をじっくりと見ることができた。背景に岩山が見える。これは「ローラの祈り」でローラが登った山みたいで、ちょっと想像がふくらんだ。

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また、日曜学校の様子も興味深かった。まるで「赤毛のアン」のようで、そこにいた年長者はまるでアンのようだった。そこでプレゼントを買うためのお金を管理していたのがメアリーだったということである。

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ウィリアム・F・クラクストンの演出は、こうした何気ない日常の描写が良い。テーマも「プラム・クリークのクリスマス」と共通するが、窓を効果的に使う演出も特徴的である。

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また、ローラと一緒に釣りに出掛けるメアリーの姿も貴重だった。

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ドラマでも神への愛が歌われたが、クリスマス前の今はゴスペルが良い。


愛の贈り物(Christmas is a Time to Love)/アニー・レティーノ & デビー・カーナー(ゴスペルカバー)【日本語歌詞字幕】

個人的には「贈り物」と言ったら、これである。


Bruce Johnston - I Write The Songs

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