クリスマスに映画「ウェディング・シンガー」を見た。結婚式場で働く歌手とウェイトレスが結婚に至る紆余曲折を描いたラブ・コメディ。1985年を舞台にしているので当時のヒット曲が流れて、ムードを盛り上げる。
日本公開は1999年2月20日であるが、観たのは一月後の3月19日だった。たまたま金曜日に半休が取れたので、スバル座で観た。その日は会社で嫌なことがあって、雨の中を有楽町方面に歩いていた。スバル座の前を通ったら、上映時間がぴったりだったので内容も知らずに飛び込んだ。見終わったら、すっかり嫌なことを忘れていた。何だか救われた気持ちだった。
こうしたラブ・ストーリーはカップルで観るものと相場は決まっているが、こうして一人で観るのも悪くない。ちょっとした気恥ずかしさはあるものの、寂しさをじっくりとかみしめることができる。そして、見終わったら温かい気持ちになれる。
今はそうでもないが、当時はぽっちゃりとしたドリュー・バリモアの笑顔に魅せられてしまった。当然、音楽も耳に残ったのでサントラも購入した。これは今でも壁に飾ってあるので、すっかり日焼けして色落ちしてしまった。
これは日本版の帯カバーで、珍しく輸入盤ジャケよりお気に入りだった。
Volume2は輸入盤で購入したが、どこかにしまって見つからなかった。
オリジナル・サウンドトラック/ウェディング・シンガー VOL.2 <OST1000>
- アーティスト:マドンナ、デッド・オア・アライヴ、カジャグーグー他
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/07/09
- メディア: CD
1985年はまさに青春ど真ん中で、洋楽にもどっぷりと浸かっていただけに体に染み込んでいる。それだけに普段はほとんど聴くことはない。聴くと懐かしさよりも気恥ずかしくて堪らないのだ。
同じことが「あまちゃん」で描かれた1984年の邦楽にも言える。これもサントラだけでなく、関連CDも購入した。
大友良英のサントラは今でもよく聴くが、上のアルバムは気恥ずかしい。
そんな訳で映画もあの頃を思い出して、書くのもなんだか照れくさい。今では老人の気持ちに感情移入してしまう。結婚とは一緒に年老いていくこと。
ビリー・アイドルも本人役で出演。
それでもやっぱりドリューの魅力に尽きる。
大好きな窓のシーンも印象的だった。
個人的には浮気男のグレンがSONYのCDプレーヤーを買ってくるシーンが印象的だった。自分も1986年に初めてSONYのCDプレーヤーを購入した。あの頃のSONYは本当に輝いていたなって、ちょっと遠い目になってしまう。
初めて買った洋楽のCDが「ホワイトナイツ」のサントラだった。残念ながらライオネル・リッチの主題歌は収録されていなかったが、魅力的なサントラだった。この映画は会社員になって初めてのデートで観たということでも忘れられない。