お正月の帰省(Homecoming)も終わり、Uターンラッシはピークを迎えた。今回DVDで見直した回の原題はMr. Edwards' Homecoming、ここでのHomecomingは帰郷というより、懐かしいインガルス家ヘの帰宅と言った意味だろうか。
マンケートに仕事で来ていたチャールズが、酒場で暴れていたエドワーズと偶然に再会する。
家に連れて帰ってのローラたちとの交流が楽しい。ローラにはビードル先生と同じオーデコロンをプレゼントする。
そんな陽気なエドワーズだったが、彼の過去は悲しいものだった。そのことが原因で、彼は信仰を捨て酒浸りになったことは容易に想像できる。酒についての牧師の説教もあったが、酒の恐ろしさは「ジョンおじさんの悲しみ」で強烈に描かれる。
そんな彼をキャロラインは郵便局で働くグレースに引き合わせる。この大人の恋のエピソードはシーズン2になって花開くことになるが、その出会いのエピソードが楽しい。
お互いを意識するようになって上手くいきそうになるが、そこに信仰の問題が立ち塞がる。それは今でも大きな問題になることが多い。特に相手が信心深い人だと、それが障壁になることがある。
自分も色々な信仰を持つ人と知り合ったが、恋愛においてブレーキになることがあったのは間違いない。それをどう乗り越えていくかが重要なことである。この信仰についても、色々と考えさせてくれるドラマである。
そんな難しい話は抜きにしてもエドワーズのキャラクターはユニークだ。再び旅に出る準備をする姿は、まるでアメリカの寅さんのようでもあった。グレースとの掛け合いも金井大と此島愛子の声がしっくりとくる。グレースが酒壺で水を飲むシーンや、キャロラインが寝床でポップコーンを食べるシーンなども忘れられない。
チャールズのサスペンダーの姿などもそうだが、演出のマイケル・ランドンが楽しんでるようで印象的だった。