ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家「暗い教室」(2-17)

教室内が舞台になってくると書くことも限られてくる。現在の教育問題に通じるテーマではあるが、価値観は人それぞれなので書くのは難しい。

優しいビードル先生は年長の男子生徒を指導するのが難しい。そこで代わりに厳しい男性教諭を招聘する。この先生は規律第一で、オルソン夫人の入れ知恵もあってローラを目の敵にする。それでもローラは告げ口はせずに、じっと耐え続ける。見かねたチャールズがクレームを入れると、態度を変えるが・・・といったストーリー。

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今でも若い女性教師への風当たりは強い。ちょっとしたことでも保護者はクレーマーになり、心を病む先生も少なくない。それでも昔のような体罰は容認されるはずもなく、教育現場での模索は続いている。自分が教育実習をした頃も校内暴力はあったが、今はSNSでのいじめなどでより陰湿化しているようで、その問題は根深い。

そうしたTroublemaker(原題)たる問題児にどう対処するかは頭の痛い問題である。ドラマのような幅広い年齢層の生徒を同じ教室で教えることは、今でも夜間中学などで行なわれている。そうした現場の大変さは想像に難くない。

ドラマで描かれてた男性教諭のような人物にも教えられたことがある。小学生の頃は体罰は普通にあったし、なぜか目の敵にされたこともあった。ちょっと前に話題になったような同僚をいじめるロクでもない教師は今でもいるのである。最近では教員採用の倍率が下がって、質の向上が課題になっているとも聞いた。

とにかく個人的な経験を含めて話題には事欠かない。ドラマでは「3年B組金八先生」なども印象的だった。性の問題も大きなテーマだったが、当時観た映画「さよならミス・ワイコフ」も衝撃的で忘れられない。

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ドラマでは本を落とす程度のいやがらせに過ぎなかったが、相手にしている男子生徒はもう肉体的には大人なのである。それだけにドラマでは描きようもないことも含めてビードル先生の苦労をリアルに想像してしまった次第。

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