ささやかな日常の記録

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【大草原の音楽】7「ロマンス」

ドラマ「大草原の小さな家」に「ベイカー先生のロマンス」という回がある。年齢差が障害になるラブストーリーだが、邦題の「ロマンス」と言う言葉に郷愁を感じるのは年をとった証拠だろう。今どきの若者はロマンスなんて言葉を使うのだろうかと思ってしまった。今だったら普通に「ベイカー先生の恋」になるような気がする。

そもそも、ロマンスって何だろう。元々はローマ的といった意味で、大衆向けの恋愛小説などを指している。そこから一般的には恋愛感情のような意味で使ってきたような気がする。

小田急ロマンスカーに乗って箱根でデートみたいなイメージがある。1981年放送のドラマ「想い出づくり。」ではヒロインの一人である古手川祐子が乗務員だった。その友達として森昌子と田中裕子が出演。その田中がヒロインになった朝ドラ「おしん」の次が「ロマンス」だった。そして朝ドラ100作目の「なつぞら」で描かれた1975年当時、よく聞いていたのが岩崎宏美の「ロマンス」だった。そのファーストアルバムのタイトルは「あおぞら」で、ジャケットの写真は草原みたいだ。

ちなみにロマンスで思い出す映画は「リトル・ロマンス」である。1979年の公開当時、ダイアン・レインに胸を焦がしたものである。まさに小さなロマンスだった。アカデミー賞を受賞したジョルジュ・ドルリューのサントラも愛聴盤で、映画には使われなかったが、イメージ・ソングの「サンセット・キッス」を聴くと胸が痛くなる。自分にとってロマンスは痛いものでもある。


リトルロマンス サンセットキス パオ

そんなロマンスから連想する歌には「シルエット・ロマンス」「ロマンスの神様」もあり、どちらも思い出深い。