ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家【シーズン4】7話~11話

◉「イカー先生休診」(7)は、久々の先生メイン回。原題はTo Run and Hideで、逃げて隠れるといった意味だろうか。知人を助けられなかったことで医者を辞め、農業をすることにしたベイカー。メアリーに手助けされながら、慣れない仕事に汗を流す。最初は診察を続けていた妊婦からも隠れるようにしていたが、出産が危険だと知らされて気持ちが乱れてしまう。今回も出産に立ち会うことで、決意を新たにする姿が印象的だった。

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◉「人質になったメアリー」(8)は邦題通り、銀行強盗の兄弟に人質にされてしまうメアリーを描いたストーリー。原題のThe Aftermathは戦争や災害などの余波といった意味で、犯罪の余波と共に、南北戦争の余波も重ねられている。そんな強盗を追って賞金稼ぎもやって来る。強盗、賞金稼ぎ、町の人々、そしてメアリー、それぞれの思いが交錯していく。なかなかハードな展開に目が離せなかった。

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◉「誤解」(9)はガーベイ夫妻の離婚騒動を描いたストーリー。原題はThe High Cost of Being Rightで、「正しいことの高いコスト」といった意味になるが、お互いが正論をぶつけ合ってしまうことの代償は高いということか。

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朝ドラ「スカーレット」でも高コストの穴窯を巡り、夫婦の正論がぶつかり合う。ただ、夫婦喧嘩ということでは、やはりオルソン夫妻には敵わない。

この3回ともローラの出番はほとんどなし。

◉「悲しいボクサー」(10)は70分の長編。黒人ボクサーのジョーとチャールズとの交流が描かれて見応えがあった。珍しく1865年と明記されて始まり、その14年後が物語の舞台となる。当時のボクシングの巡業が興味深く、妻と子と別れてもボクサーとしてしか生きられなかったジョーが切なかった。そんなジョーが過去を封印して、新たな一歩を踏み出す姿が印象的だった。原題はThe Fighter 、ボクシングで相手に接近して攻撃するタイプの選手のことで、この男にはそうせざるを得なかった事情があったが、邦題の「悲しい」は余計だったと思う。映画「ロッキー」の影響もあったと思うが、日本だったら「あしたのジョー」だけに「あしたのボクサー」でも良かったかもしれない。

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◉「気球がとぶ日」(11)はマンケートでのお祭りを楽しむ一家を見るだけの回。原題はMeet Me at the Fair、フェア(巡業、見せ物興業)で会いましょうで、シーズン1の最終回がスケールアップしたと思えば良い。それぞれがアトラクションを楽しむ姿が楽しい。モテモテのメアリーは気球に乗せてもらい、ローラはボール投げの的になり、キャリーはメリーゴーランドになかなか乗れない。そんなキャリーのアクシデントにハラハラしつつも見応えがあった。

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