ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大草原の小さな家【シーズン8】16話~22話

◉「破れた夢」(16)Second Chance「二度目のチャンス」

へスター・スーの元夫が登場し、二人の新たな関係が描かれたが、邦題でネタバレしている。それにしても彼女の結婚式はいつも大変だ。あのジョーとどうなったか分からないので、なんだかモヤモヤしてしまう。

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◉「暗闇に明りを」(17、18)Days of Sunshine, Days of Shadow 「光の日々、影の日々」

前後編で、更に前編は70分の長編というボリュームでローラとアルマンゾの喜びと苦しみ日々が描かれたが、少々間延びした印象だった。喜びはローズの誕生であるが、メインは苦難の方になる。アルマンゾがジフテリアに罹り、更に脳卒中になり半身不随で歩けなくなってしまう。さらにローラは竜巻に襲われ、精神を病んでしまう。それでも、メアリーの不幸のように共感できなかったのは何故なんだろう。

今また何度目かの「アルプスの少女ハイジ」を見ているが、過保護なアルマンゾの姉がまるでロッテンマイヤーに見えてしまった。少女時代のローラとメアリーはハイジとクララに重なってしまう。クララが立つシーンは何度見ても感動的だが、アルマンゾのそれには心が動かなかった。

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◉「愛の約束」(19)A Promise to Keep「守るべき約束」

ジョンの死によってアルコールに溺れるようになったエドワーズが家を追い出されてウォルナット・グローブに戻ってくる。これはシーズン9への布石のような唐突さを覚えてしまった。それでもローラとエドワーズの久々の再会は印象的だった。

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◉「愛の病」(20)A Faraway Cry「遠くの叫び」

砂金の採掘現場でインフルエンザが流行し、そこに居たキャロラインの幼なじみが助けを求めてくる。そこにガーベイ先生と駆け付けたキャロラインが献身的に活躍する。今回は感染と出産が重なるという危機的状況が描かれる。閉経したキャロラインの友達ということは高齢出産であるが、その結果にはちょっとモヤモヤしてしまった。

また今回はブライオン・ジェームズが特別出演。大好きな映画「ブレードランナー」でレプリカントの一人を演じて忘れられない悪役が、キャロラインと対決するというシチュエーションにワクワクしてしまった。撮影はほぼ同じ頃だと思うが、何だか不思議な感じだった。

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◉「光よもう一度」(21、22)He Was Only Twelve 「彼はまだ12歳だった」

シーズンの最後でついに一線を超えてしまった。あの「ローラの祈り」にあった節度はもはや無く、直接的な奇跡が描かれる。それにしても前編と後編でチャールズのキャラクターが変わりすぎである。ストーリーの軸がブレているから、どうしても散漫な印象になってしまう。改めて「ローラの祈り」の素晴らしさを実感せざるを得なかった。

前編ではジョン・フォードの「捜索者」、後編では「ベン・ハー」の奇跡を思い出さずにはいられなかった。西部劇と信仰の物語を作りたかったマイケル・ランドンが、最後にやりたい事をやったという意味では最高のフィナーレだったのかもしれない。

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そんな訳でようやくシーズン8を見終わったが、実質的な最終シーズンながら落胆の方が大きかった。新しく養子になったカサンドラはあまり活躍することもなかった。12歳の誕生日を迎えたジェームズはこの最終回のために養子になったのではないかとさえ思ってしまった。ギャングもジャックに比べると印象が薄い。キャリーなどはすっかり空気のような存在になってしまった。結局、あの「クリスマスの思い出」がメアリーの見納めになってしまったのだろうか。

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