昨夜、大林監督が亡くなった。コロナが原因ではないが、10日はコロナがなければ新作映画の封切り日だったので、やはり無念であっただろう。晩年はずっと反戦を訴え続けていただけに、このウィルスとの戦いをどう思っていたかを聞いてみたかった。どこかのトップの言葉と違って、その言葉には胸に響く重さがあった。その言葉が失われてしまったことが本当に残念でならない。
それでも映画は永遠に残る。遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」は楽しみだし、その前の「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」の三部作は本当に素晴らしかった。
今は「はるか、ノスタルジー」「あした」をHD画面で見直したいが、放送は難しいだろう。せめてレーザーディスクを買った大好きな「ふたり」「青春デンデケデケデケ」を追悼で放送して欲しいところである。