昨年の7月にBSプレミアムで初めて見て感動した「オルガの靴」を4Kで見直した。この回を見たことで「大草原の小さな家」を見続けることになったほどのお気に入りの回である。シーズン8まで見たうえで改めて見ても、個人的なベスト5に入る。
ストーリーも印象的ではあるが、とにかく少女たちの日常描写が素晴らしい。原題はTown Party, Country Partyで、ネリーのパーティとローラとメアリーのパーティを対比させている。脚本のファニタ・バートレットは「わたしの母さん」も良かったが、こちらの原題はCountry Girlsで、どちらもCountry 賛歌になっている。
演出のアルフ・シェリンはレオ・ペン同様、「刑事コロンボ」を演出しているが、「大草原の小さな家」ではこれだけだったのが残念である。
オルガを演じたキム・リチャーズはシーズン9でシャナン・ドハーティーが演じたジェニーのような可愛らしさがあったが、どちらもプライベートでは色々あったようである。それでも、ここで演じられたオルガが素晴らしいことには変わりない。
以後、シリーズを通して多く描かれていくことになる父と娘の歪な関係が印象的である。ここではまだ節度があるが、どんどんと過激になっていくのは仕方がないところ。
そして何といっても町と田舎のパーティの描写の数々。初めてネリーの部屋に入って驚く姿や、オルガたちが三角ベースに興じる姿などが楽しい。
冒頭でのアメリカザリガニのシーンがちゃんと伏線になっているのが見事。そして家の中では揚げリンゴを作ったり、パーティを開くことになって喜ぶ姿などが印象的。
ローラが入浴した後のキャリーとジャックも最高だった。
これはそのまま水遊びのエピソードにつながっていくが、ネリーがずぶ濡れになるシーンは以後も何度か描かれることになる。
とにかく何度でも見たくなる名シーンが満載なので、今度は昔の吹替で見てみたい。