ささやかな日常の記録

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「炎のランナー」(ヴァンゲリス)

今日の最高気温は7度。冷たい雨も降り続き、寒の戻りとなった。当然、ストーブがなければ過ごせなかった。

そんな中、BS -TBSでヴァンゲリスの「炎のランナー」を取り上げた「SONG TO SOUL」を見た。再放送だったが初めて見る内容には変わりなく、興味深く見ることができた。

このアルバムが発売されたのは1981年。前年にカール・セーガンの「コスモス」という番組が集中放送されて夢中になって見た。先日見つかった手帳の中にも記述があった。

その番組の中で印象的に使われたのがヴァンゲリスの音楽だった。それがきっかけで彼のアルバムに魅せられていくことになった。当時、何枚かアルバムを購入したが、その中には「炎のランナー」はなかった。レコードを探していた時に海辺を走る男たちのジャケットは認識していたが、ジャケ買いするには至らなかった。

アルバムを購入したのは上京して一人暮らしを始めてからだった。映画が公開されたのが1982年8月21日で、観たのが翌週の29日だった。あのジャケットに描かれたオープニングの映像と音楽に一瞬で魅せられた。当然、見終わってすぐサントラを買いに行ったがレコードを買っても聴けないので仕方なくカセットで購入した。

ラジカセで聴いても、その音楽は素晴らしかった。特にB面の20分にも及ぶ曲には圧倒させられた。眠る前に聴いてイマジネーションを膨らませたものである。今でもこの曲を聴くとあの頃の情景が鮮やかに思い浮かぶ。

番組では有名なテーマ曲の裏話が監督のヒュー・ハドソンによって語られた。当初はアルバム「野生」に収録された「子供」がそのまま使われる予定だったが、土壇場になってヴァンゲリス本人が新作にしたいと変えさせたとのこと。確かに雰囲気は似ていて良い曲ではあるが、あの躍動感はなかっただけに、変更して大正解だった。


Vangelis - L'enfant

Chariots of Fire • Main Theme • Vangelis

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