ささやかな日常の記録

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「ブレードランナー」と「大草原の小さな家」

今、NHKのBS4Kが面白い。これまではリピート放送ばかりだったが、ようやく4K放送に本腰を入れてきた感じがする。紀行番組は当然としても、ドラマも4Kで見ると印象がだいぶ変わってくる。今は朝ドラ「エール」と大河「麒麟がくる」も4Kで楽しんでいる。

そんな中でも個人的には「大草原の小さな家」が4Kで見られるのが一番嬉しい。昨年BSプレミアムで見たばかりのシーズン1もまるで印象が違ってくる。何よりも自然描写が美しいし、ローラとメアリーの表情がより自然に見えてくる。

あの「ローラの祈り」も見直して感動がさらに大きくなったほどである。いずれ、この4K版がスタンダードになっていくと思うが、(4Kでなくても)より多くの人に見て欲しいものである。

その「ローラの祈り」がアンコール放送された前後に映画では「ニューヨーク1997」と「ブレードランナー」が4Kで放送された。どちらも大好きなSF映画で夜の映画でもある。その闇が4Kでより深みを増した感じがした。どちらも何度も見ているのに新鮮に見ることができたが、どちらも「ローラの祈り」を思い出してしまった。

「ニューヨーク1997」は単純にアーネスト・ボーグナインが出演しているからだが、主人公を導く存在であるということが同じである。

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そして「ブレードランナー」であるが、昨年の記事にも書いたがクライマックスでハトが飛ぶのが同じである。奴隷だった男が死の間際に天の涙である雨に打たれ、その手から白いハトが天に羽ばたいていくというシーンはヴァンゲリスの音楽Tears in Rain と共に実に感動的である。


Vangelis - Tears in Rain (Blade Runner)

今回、久々に見直して、創造主である神に会いに行く物語であることも共通すると思った。その神の居る場所は山のように高くそびえるピラミッドのような建物である。「天国と地獄」というセリフや掌に刺す釘など、宗教的なモチーフから色々な深読みができるのも魅力である。

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このように昨年初めて「ローラの祈り」を見て、「ブレードランナー」を連想したのもあながち間違いではなかったようである。このドラマと映画、どちらも好きという人は少ないとは思うが、そんな想像が膨らむ作品こそが最高だと思う。

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)

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