ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

「行列の女神」と「大草原の小さな家」

今は週末感が希薄になっているが、東京で暮らしていた頃は金曜の夜は特別だった。会社帰り、映画を観る前にラーメンを食べたというささやかなことが、今はとっても懐かしい。行列ができるような店は好みではなかったが、いくらでも美味しい店はあった。特につけ麺が美味しかった店にはよく通ったものである。

そんなことを思い出してしまうくらい昨夜のドラマ「行列の女神」は面白かった。つけ麺激戦区で苦戦する店を救うために黒島結菜演じるヒロインゆとりが奮闘する。これまでは辛うじてコンサルに成功してきたが、今回は松井玲奈演じるライバルが登場して苦戦することになる。ゆとりはあくまで美味しいつけ麺を作ることにこだわるが、ライバルは念入りなリサーチによる逆転の発想で勝負する。その結果には十分、納得することができた。

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これをブログに応用することもできる。数多あるブログの中で少しでも読まれるような記事を書くにはどうすれば良いのか。人気のある記事と同じようなことを書いても勝負にはならないのである。あまり書かれていないような記事を書いた方が、結果的には読まれる可能性があるということだ。こんなことは分かりきったことかもしれないが、見落としがちかもしれない。

当ブログでも昨年から「大草原の小さな家」の記事を書いてきた。BSでの放送を見てのことだから、そんなに視聴者が多い訳ではない。それでも長い歴史があるから少なからずファンの方はいる。それでも、朝ドラのように多くの記事がある訳ではないので、インデックスされれば多少なりとも読まれる可能性があるという訳である。

別に読まれることを目的に書いてきた訳ではないが、まったく読まれないよりは書く気にはなる。その程度で十分だと思っていたが、3月になって急にPV数が増えてきて、少々戸惑ってもいる。あくまでも自分の基準ではあるが、なんとなく目標にしていた数字に早くも到達しそうな勢いである。昨年3月、はてなブログで書き始めた時には想像もできなかった。たまたまStay HomeとLittle House の相性が良かったということだろう。そんなドラマとの出会いを少しでもサポートできたら嬉しいことである。

だから今はとりあえず、なんでも「大草原の小さな家」にこじつけてしまう。今回、ゆとりの母親役として高畑淳子が登場した。この嫌味な感じはオルソン夫人そっくりである。そんな母親に育てられたのが黒島演じる娘で、ネリーのように空気が読めない。その父親が利重剛というのもぴったりだ。ただ、ドラマの中ではヒロインなのでローラ的なポジションになる。そうなるとメアリー役は会社の先輩である高橋メアリージュンということになる。そして料理が得意なキャロライン役が鈴木京香だ。その鈴木と高畑の言い争いがまるでキャロラインとオルソン夫人のようで最高だった。

今回、ネリーの役を担ったのが松井玲奈で、裏表のある性悪な感じが実に良かった。朝ドラ「エール」では二階堂ふみ、映画「今日も嫌がらせ弁当」では芳根京子、どちらもヒロインの姉役というのが面白い。

大草原の小さな家」では自然の風景が美しいが、このドラマでは東京の高低差を活かしたロケーションが印象的だった。

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なお、このドラマの後は黒島が主演した「アシガール」の再放送を楽しんでいる。このドラマの前には同じようなテイストのドラマ「ファインド・ミー」も放送しており、どちらも往年の少年ドラマシリーズを思い出す面白さである。土曜夜の「いいね!光源氏くん」もそうで、こうした奇想天外なタイムトラベルものは大好きである。

深夜にはアニメ「イエスタデイをうたって」を見ているが、こちらもノスタルジーに魅せられている。アニメでは前日の「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」も最高である。