ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

アスカとナンシー

自分にとっての中二病のアニメといったら「未来少年コナン」になる。当時はラナに夢中になっていたが、今だったらモンスリーに魅せられてしまう。そのモンスリーの口癖が「バカね」で、この言葉のニュアンスが変わっていくのが印象的だった。

今時の中二病アニメといったら、やはり「エヴァンゲリオン」だろう。そんな訳で、BSプレミアムにて放送された『発表!全エヴァンゲリオン大投票』を見た。セリフの人気投票で「あんたバカァ」が10位に入った。そのセリフを言ったアスカが人気キャラでは堂々1位となったのが、個人的に嬉しかった。

このエヴァについて何かを書くのは難しい。改めて自分が書くようなことはないし、書く知識もない。ただ、25年前のテレビシリーズと、旧劇場版が好きで繰り返し見続けてきた。とにかく魅力的なキャラクターが多かったが、その中でも屈折したアスカに魅せられていた。特に旧劇場版のアスカには思い入れがある。このサントラを聴くと、今でも当時の鬱屈した思いがよみがえってくる。

NEON GENESIS EVANGELION 3

NEON GENESIS EVANGELION 3

 

CD,LD、DVDと買い続けたが、なぜか新劇場版には気持ちが向かわなかった。2000年以降は仕事が忙しくて、それどころではなかったということもある。それでも部屋には今でもアスカのポスターを飾っている。すっかり色褪せてしまったが、このデザインは大好きである。

f:id:hze01112:20200517155459j:plain

f:id:hze01112:20200517155546j:plain

BS4Kでも新劇場版が放送されたので久々に見たが、映像、音響ともに完璧すぎて疲れてしまった。もはや、こちらが想像する余地すら残っていない感じさえした。その点、旧劇場版はモヤモヤした感情が残ってしまうので、いつまでも思いがくすぶり続けた。それはテレビシリーズのラストも同じであるが、色々と想像することの楽しみが残されたのは良かったのではないかと今になって思う。

そんなアスカのキャラクターはまるで「大草原の小さな家」のネリーみたいでもある。つい相手を傷つけるような言動を取ってしまい、それがあのセリフにもつながってしまう。複雑な生い立ちということではナンシーのようでもあり、あの憎まれ口なんかはそっくりである。ただ、ドラマではナンシーのキャラクターを活かしきれないまま終わってしまったのが残念である。

f:id:hze01112:20200517162807j:plain

そのナンシーの吹替が渕崎ゆり子で、アニメでは「めぞん一刻」の八神いぶき 役だったので、なんとなくイメージがつながってしまった。