映画「アドベンチャー・ファミリー」がアメリカで公開されたのが1975年12月。その年の10月に放送されたのがシーズン2の「キャンプ」だった。この回をBS4Kで見直して、もう一度映画も見たくなってしまった。
映画の原題はThe Adventures of the Wilderness Family、訳すと荒野の家族の冒険となる。Wildernessを見ると、どうしても Laura Elisabeth Ingalls Wilderを連想してしまう。
Adventures Of The Wilderness Family - Trailer
予告編を見ると、やはりこれは「北の国から」の方に近い。それでも「キャンプ」の回はロケーションも含めて似たような雰囲気がある。
原題はThe Campoutで、テントを張ってキャンプをすると言った意味になる。これは3密になってしまうので、今はテレビで楽しむのが無難である。
キャンプをする姿は昔も今も変わらない。テントを張って、魚を釣って、焼いて、食べる。ローラたちは珍しい葉っぱを見つけに森に入る。そこでウィリーは漆の葉を知らずに採ってしまう。それをメアリーが言いそびれて悩む姿が楽しい。決していい気味とは思わないのだ。そしてローラとネリーは誤って川に落ちてしまう。この急流下りはまさにアドベンチャーで、なかなかの迫力だった。
なかなか帰ってこないネリーを心配するオルソン夫人をキャロラインが元気づける。無事に帰ってきたら、良い人間になると言ってたものの、やっぱり変われないオルソン夫人が可笑しかった。
続く「砂金の夢」でも川が重要な舞台となる。砂金を見つけたと思い、皆に内緒で集めるローラ。そして何かあると思い、今回も尾行するネリーとウィリー。
必死で集めた砂金もどきを喜び勇んで銀行に持ち込むローラ。そこで流れる劇伴はまるで「オズの魔法使」の「虹の彼方に」のようでもあった。ここでローラの夢は虹🌈のように儚く消えてしまう。そんなローラに優しく接する釣り友だちのスプレイグが良い。ローラの気持ちを察して、チャールズにそっと事実を伝える。
ここでも金持ちになることの夢と現実が描かれる。欲望に目が眩んだらどうなるのかが、ローラの行動を通して見えてくる。ここではローラを慰めるチャールズだが、シーズン3の最後には家族で「黄金の国」を目指し、まさにアドベンチャー・ファミリーになってしまうのである。
なお、映画には1978年公開の続編もある。
Adventures Of The Wilderness Family Part 2 - Trailer
主題歌はしっかりと覚えていた。
Original Soundtrack Recording 映画「アドベンチャー・ファミリー」 To Touch The Wind