NHKのBS4Kでアンコール放送中の「大草原の小さな家」。先週の金曜日にはシーズン2の最終回「竜巻」が放送された。現在、週一でシーズン3が放送中なので、引き続きシーズン3とはいかず、今日から再び「旅立ち」から放送が始まった。個人的にはシーズン2までを永遠にループしてもらっても構わない。それくらい何度見ても面白い。
前後編の「ローラの祈り」と「思い出」を1話とするとシーズン2までで45話あるので月曜から金曜日で放送するのにぴったりである。今は午前10時からなので、放送時間だけ変えて、ずっと放送が続いてくれないかと思っている。
残念ながらシーズン3になると1回見ただけで十分という回も出てくる。これは連続ドラマでは仕方のないことではあるが、シーズンを重ねるごとにそうした回が増えていく。シーズン8までDVDで見た後に4Kでシーズン2まで見直して、改めてそのクォリティの高さに驚いているところである。
ちょうど昨年の今日、BSプレミアムで偶然に「旅立ち」を見た。それで記事を書いたが、まさか1年後にこのようなブログになっているとは思いもしなかった。わずか1年でシーズン8まで見て、拙いながらも感想を書き続けてきた。
そこで今回、個人的なベストを選んでみようかと思ったが、やはり難しい。それでもベスト45を順不同で選ぶのは簡単である。とにかくシーズン2までは、全ての回が面白い。その中でも個人的なお気に入り回はあるが、とりあえず演出と脚本に注目して選んでみようと思う。
マイケル・ランドン脚本・演出回
「ローラの祈り」
「町一番の金持ち」
「思い出」
「父と子」
「竜巻き」
プロデューサーでもあるランドンが脚本、演出まで手掛けている訳だから、これは必見である。特に「ローラの祈り」と「思い出」は2大感動作。「町一番の金持ち」と「竜巻き」は労働と家族というテーマがはっきりと描かれている。
マイケル・ランドン脚本回
「メアリーの失敗」
「救われた町」
どちらも演出はウィリアム・F・クラクストンに任せているが、ストーリーはしっかりしている。「メアリーの失敗」ではチャールズの出番はなく、メアリーとキャロラインの関係性を丁寧に描いている。「救われた町」ではチャールズの英雄的な活躍が描かれているのと、実の娘も出ているので演出は照れくさかったのかもしれない。
マイケル・ランドン演出回
「旅立ち」
「すばらしい収穫」
「エドワーズおじさんがやってきた」
「ジョニーの家出」
「砂金の夢」
「長く危険な道」
これは単純に演出したかったんだと思う。特に「旅立ち」と「すばらしい収穫」は力が入ったことと思う。それ以外は楽しんでいることがよく分かる。
やはり、マイケル・ランドンの思い入れが強いだけに力作ばかりである。ここから10話を選ぶと次のようになる。
ドラマを見たことのない人に薦めるとしたら、ほぼ鉄板だと思う。一応、エドワーズの物語を追うこともできるが、ちょっと重いかもしれない。
ヴィクター・フレンチ演出回
「おめでとうエミーおばあさん」
「サーカスのおじさん」
「ジョンおじさんの悲しみ」
「おばけ屋敷」
「釣り友だち」
「いつわりの友情」
「暗い教室」
記事にも書いたシーズン2の4話だけでなく、シーズン1の3話も印象的で、登場人物が魅力的に演出されている。この7話を全部選んでも良いくらいだ。
ウィリアム・F・クラクストン演出回
「わたしの母さん」
「遠くで働く父さん」
「ローラの初恋」
「母さんの教室」
「あらいぐま見つけた」
「メアリーの失敗」
「プラム・クリークのクリスマス」
「オルソン家の出来事」
「救われた町」
「吹雪の中」
「父さんの友情」
「メアリーの眼鏡」
「父さんのホームラン」
「キャンプ」
「ダンスパーティ」
「愛の贈り物」
「町の誇り」
「母さんの傷」
「貨車暴走」
「父さんの秘密」
「自由よ永遠に」
「兵士の帰還」
最多22話を演出しているだけあって、安心して見ていられる。シーズン4でヴィクター・フレンチが抜けた後も活躍は続く。とにかくバラエティ豊かで、ベストを選ぶのは難しい。
レオ・ペンなど外部演出回
「オルガの靴」(アルフ・シェリン)
「母さんの休暇」(レオ・ペン)
「ジョーンズおじさんの鐘」(レオ・ペン)
「ベイカー先生のロマンス」(ルイス・アレン)
「ジョーの約束」(レオ・ペン)
シーズン1のみ「刑事コロンボ」を演出したレオ・ペンなどが参加しており、ドラマをより魅力的にしている。この3人の功績は大きかったと思う。特に「オルガの靴」はお気に入りである。
ジョン・ホーキンス脚本回
「すばらしい収穫」
「貨車暴走」
「暗い教室」
「長く危険な道」
「自由よ永遠に」
シーズン1の初回とシーズン2の4話を書いており、特にシーズン2ではストーリーの幅を広げることに成功している。
ウォード・ホーキンス脚本回
「遠くで働く父さん」
「母さんの教室」
「オルソン家の出来事」
「サーカスのおじさん」
「ジョーの約束」
「吹雪の中」
「父さんの友情」
シーズン1最多の7話を書いており、どれも面白い。
B.W.サンドファー脚本回
「メアリーの眼鏡」
「父さんのホームラン」
「母さんの傷」
「父さんの秘密」
「兵士の帰還」
シーズン2で5話書いており、変化球的なストーリーが印象的。
ファニタ・バートレットとハロルド・スワントン脚本回
「わたしの母さん」(バートレット)
「オルガの靴」(バートレット)
「おめでとうエミーおばあさん」(スワントン)
「いつわりの友情」(スワントン)
記事にも書いたが、この二人の脚本回はお気に入り。その他にもジョニー・ジョンソン主役の「ローラの初恋」「ジョニーの家出」と「キャンプ」「ダンスパーティ」を書いたゲリー・デイの脚本回は楽しい。
このように脚本と演出に注目しても面白いが、詳細な分析は難しい。それだけにベスト10など選びようもないが、とりあえず今の気分でシーズン2までの45話から10話、放送順で選ぶと次のようになる。