ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

椋鳥の夢~鳥と思い出

7月になって、せめて毎日、少しでもブログを書こうと思ったが、早くも挫折してしまった。昨日は朝から頭痛がひどく、朝食も昼食も食べられなかった。そんな状態では、まともに文章が書ける訳もない。

そして今日、頭痛は治ったが、屈んだ瞬間に腰に激痛が走り、これまた久々に腰痛に悩まされることになった。昨日も今日も買い物に出かけようと思っていたのにアクシデントで断念せざるを得なくなってしまった。

それでも無理をしなければ、こうしてブログは書くことができる。改めて普通に生活できることのありがたみを感じざるを得ない。当地でも朝から雨が降り続いているが、熊本では災害級の雨になっているようで心配である。

 

昨日テレビで川越の市街でムクドリが大量に飛来していることを伝えていた。まるで映画「鳥」のような情景にゾッとするが、自分が関東に住んでいた頃も同じような感じだった。駅前の街路樹に大量の鳥が止まり、異様な鳴き声が響き、一羽が飛び立つと一斉に黒い塊が動き出す姿を何度も見たものである。朝には道路に多くの糞が残されていた。

当時でもそんな感じだったのに、このコロナ禍で駆除業者も活動ができず、さらに被害が拡大しているらしい。一羽だけなら可愛いムクドリも、集まれば恐怖でしかない。

そのムクドリで思い出すのが幼少期に読んだ「むくどりのゆめ」という絵本である。

帰らぬ母を待つ椋鳥の子の心を描いた切ない物語。
母がなくなったとも知らずに、その帰りを待ち続ける、むく鳥の子。そんな子をやさしく見守る父さん鳥。ある晩、むく鳥の子は、ゆめをみます。ゆめにでてきた白い鳥は…?

当時読んだ絵本の絵も朧げながら覚えている。とにかく悲しかったけれど、夢中になって読んだ記憶がある。カサコソ、カサコソという音の響きは忘れられない。もしかしたら自分にとっての物語の原風景って、この辺りにあるのかもしれない。

亡き母の思い出ということでは、大草原の小さな家の「思い出」にも重なってしまう。先日見たヴァイオレット・エヴァーガーデンの10話「愛する人は ずっと見守っている」にも同じ匂いを感じてしまい胸が締め付けられてしまった。どちらも手紙に込められた思いに感動すること間違いなしである。 

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娘に内緒で手紙を書いてもらう母

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アンはヴァイオレットを人形と思い込む

鳥ということでは、これも先日見たドラマ「スイッチ」でも印象的なシーンがあった。あの「anone」以来となる坂元裕二作によるテレビドラマで、リモートによる「Living」はあまり面白くはなかったが、こちらは最高だった。

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その中で、松たか子演じるヒロインの住むマンションのベランダにハトが住みついてしまう。それを撃退するための松の右往左往が最高に可笑しかった。ハトは平和の象徴であり、神の使いでもある。大草原の小さな家の「ローラの祈り」でも印象的だったが、実際には迷惑な存在でもある。

自分も都会のマンション暮らしだった頃、随分と悩まされたものである。朝、ハトの気配がするとすぐに起きて、追っ払ったものである。とにかくベランダに糞をされるのが耐えられなかた。その甲斐あって撃退はできたが、松の姿を見て当時を思い出してしまった。

 厄介者といえばカラスも同じでごみ問題で苦労したことを思い出す。大草原の小さな家にもたびたび出てくるが、シーズン4の初回では友好的な存在としてカラスを連れた女性が登場する。

愛はひとりぼっち

愛はひとりぼっち

  • メディア: Prime Video
 

最近見たアニメ「イエスタデーをうたって」でもカラスをペットのようにしているヒロインが登場する。実際に飼うのは難しそうだが、知能は高い。このアニメでもカラスがヒロインの恋愛成就に一役を買うことになる。

このアニメについても色々と書きたいことはあるが、苦い思い出と重なることが多いので難しい。それだけに、一応ハッピーエンドで良かったと思う。

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