ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

自分史上最高ドラマと「つぶやき岩の秘密」

猛暑日が続いている。さすがにブログを書く気力もないので、またデザインを変えた。同じ記事でも見え方が変わるので、多少は気分も変わる。ちょっと文章を書いてみようという気にもなる。そこで久々にPCに向かってみた。

渡哲也の訃報があった。ドラマではNHKで放送された山田太一脚本の「夏の一族」(1995)と「風になれ鳥になれ」(1998)が印象に残っているが、もう20年以上も前になる。1996年には大河ドラマ「秀吉」で織田信長も演じている。

その後、2009年から3年間にわたり、スペシャル大河「坂の上の雲」が放送されたが、ここで演じた東郷平八郎はまさにハマリ役だった。同じ頃、あの「相棒」でも弁護士役としてシーズン7(10話)とシーズン10(2話)に登場している。

 

そんな「相棒」も選ばれたドラマのベスト20という記事を読んだ。

bunshun.jp

 好きなドラマは人それぞれだから特に文句はないが、さすがにベスト20は選ぶのは難しい。朝ドラや大河だけでも埋まってしまいそうだ。それでも、あえてこの中からベスト10を選ぶと次のようになる。

1位 おしん

2位 北の国から

3位 あまちゃん

4位 JIN-仁-

5位 あさが来た

6位 相棒

7位 東京ラブストーリー

8位 逃げるは恥だが役に立つ

9位 半沢直樹

10位 古畑任三郎

一応、すべて録画を残して何度か繰り返し見ているものばかりである。それでも自分史上最高かというとちょっと違う。正直、山田太一脚本のドラマだけでも20では足りないくらいだ。そこで無理を承知で選んでみると次のようになる。

1位 獅子の時代

2位 ふぞろいの林檎たち

3位 思い出づくり。

4位 男たちの旅路

5位 昨日、悲別で

6位 ライスカレー

7位 風のガーデン

8位 ウルトラセブン

9位 黄金の日日

10位 青い鳥

11位 眠れる森

12位 王様のレストラン

13位 ゴンゾウ

14位 鈴木先生

15位 アンナチュラ

16位 つぶやき岩の秘密

17位 心はいつもラムネ色

18位 木更津キャッツアイ

19位 透明なゆりかご

20位 白夜行

とりあえず新旧取り混ぜて選んでみたが、やはり難しかった。それでも自分史上最高のドラマの数々であることには違いない。

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その中で16位の「つぶやき岩の秘密」は今の時期になると見たくなるドラマである。NHK少年ドラマシリーズの一つとして1973年7月に全6回放送された。当時まだ小学生だったが夢中になって見ていたのを思い出す。

海で両親を亡くした少年が戦時中の地下要塞に隠された金塊の秘密を探っていくというミステリー仕立ての冒険物語。少年が一人で海に漕ぎ出す姿と石川セリが歌った主題歌「遠い海の記憶」がまさに遠い過去の記憶として刻まれている。

2001年にDVDが発売された時に購入したが、その映像の美しさに驚いた。この作品はビデオではなくフィルム撮影だったからで、これは是非4K化を期待したいところ。

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 原作は「八甲田山死の彷徨」の新田次郎、脚本は鎌田敏夫。「飛び出せ!青春」「俺たちの旅」「29歳のクリスマス」「武蔵」「逃げる女」などが忘れられない。


遠い海の記憶 石川セリ

樋口康雄の音楽が素晴らしい。個人的には1980年公開の「火の鳥2772」の音楽が忘れられない。井上真介による歌詞もシンプルながら美しい。

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三浦半島の海は「ふぞろいの林檎たちⅡ」の最終回でも忘れられない場所になる。また、主人公の先生役で印象的だった菊容子は、「ジェジェ」と言う呼び名があったとのことだが、1975年に事件により亡くなっている。

海と少年ということで思い出す映画に「午後の曳航」がある。原作は三島由紀夫で1976年に公開。当時は観ていないが、音楽だけは知っていた。そのサントラが映画音楽のオムニバス・レコードに収録されていたのだ。その煌くように美しい音楽を作曲したのが「いそしぎ」で知られるジョニー・マンデルだったのは後になって知ったことである。 


The Sailor Who Fell from Grace with The Sea (1976) ~ Sea

そのジョニー・マンデルは今年の6月29日に亡くなった。

www.musiclifeclub.com

同じ頃(6月11日)に亡くなった日本の作曲家に服部克久がいる。多くの作品があるが個人的にはさだまさしの歌のアレンジが忘れられない。特に「うつろい」に収録された「黄昏迄」は海の情景が鮮やかに思い浮かぶ素晴らしいアレンジだった。

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  • 発売日: 2004/06/30
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