ささやかな日常の記録

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【備考】狼~闘うメアリー

BS4Kでシーズン4の「狼」を見た。

ある日、ララビーの羊が野犬の群れに襲われる。それを狼の仕業と思い込んだララビーはオルソンの店に罠を買いに訪れる。そこでガ―ベイと出くわすが無視をする。どうやら過去に因縁があったようだ。

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その罠によって傷ついた狼をローラとアンディが見つけて、助けたことによって、町に波紋が広がっていく。

そのガ―ベイの天敵みたいなララビーを演じたのがドナルド・バリー。シーズン3の「いたずらヤギ」ではローラにヤギのフレッドを売りつけた人の好さそうな農夫役だったが、今後は陰湿な差別主義者として何度か再登場することになる。

その「いたずらヤギ」ではいたずらが過ぎるヤギに困り果てて、結果的に野生に戻すことになる訳だが、これを飼い犬に置き換えたものが今回のストーリーの背景となっている。

飼い犬を手放すことになった事情は色々あるだろうが、飼えなくなったからといって捨てるのは身勝手なことである。今でも保健所にはそうした犬が多く集まるということにやりきれない思いが募る。ドラマではそうした犬が野生化し群れをなした姿が描かれているが、それは今でも現実の問題なのである。

一方で野生の動物も宅地開発などで山を追われて人里に出てきている。野生の熊、猿、猪などに遭遇するのは恐怖であるが、その原因を考えると怖がってばかりもいられない。人間と動物の共生について考えざるを得なかった。

 

ドラマではチャールズとキャロラインの留守中にローラたちが野犬に襲われ、納屋に立て籠もる。そこでのメアリーの奮闘が見ものである。

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鍬で立ち向かう


 そんな闘うメアリーが印象的だったのがシーズン3の「勇気ある対決」である。

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メアリーの右目の痣が痛々しいが、妙に魅力的でもある。

町にやって来たギャレンダー兄弟の三男ババの横暴に立ち向かった結果、顔面にパンチを受けてしまう。

優等生のメアリーだが、チャールズとキャロラインの娘だけにカッとしやすいところがある。

母親を貶されたネリーにパンチを食らわせたこともあるが、その顔に痣はできなかった。男のパンチとは威力が違うということもあるが、一応は手加減したのだろう。

それなのにババは手加減なしというところが、いかにもThe Bully Boys(原題)いじめっ子である。

そんな仕打ちを受けながらもメアリーはじっと我慢をするが、再び嫌がらせを受けると怒りは爆発してしまう。当然、力では負けてしまうが、それを見ていた少女たちが団結して立ち向かう。

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これは今でも問題になっているイジメへの一つの対処法である。理不尽な仕打ちには勇気を持って立ち向かうこと。そして見て見ぬふりをしないこと。

その勇気が結果的に町の窮地も救うことになる。それだけに、その顔の痣も勲章のように美しい。