竹内結子だけでなく、先月は訃報が多くて、色々と思うことがあった。
27日には声優の富田 耕生が84歳で亡くなった。1963年の「鉄人28号」「鉄腕アトム」から始まるテレビアニメの数々は幼少期の記憶と重なる。
1978年から始まった日本テレビの24時間テレビには手塚アニメが放送されており、夢中になって見ていた。「バンダーブック」はシリウス星の王を演じていたが、翌年の「マリン・エクスプレス」ではヒゲオヤジを担当して、印象的だった。多くの手塚キャラが登場したこともあって、個人的にはお気に入りのアニメでレーザーディスクも購入した。
映画ではアーネスト・ボーグナインの吹替を多く担当し、1976年10月に月曜ロードショーで初めて「ポセイドン・アドベンチャー」を見た時の声は記憶に刻まれている。BSなどで放送されるたびに見ているが、吹替が変わると微妙に違和感を覚えてしまうから不思議なものだ。
その他にも、映画「星に想いを」でアインシュタイン博士を演じたウォルター・マ ッソ ーなども印象的だった。
19日には俳優の斎藤洋介が69歳で亡くなった。1979年に放送された山田太一作のドラマ「男たちの旅路・車輪の一歩」でドラマ初出演。当時、同じようなことで頭がいっぱいだっただけに、彼のリアルな演技に衝撃を受けた。未だに車椅子の方を見かけると、このドラマを思い出す。
ゴダイゴの演奏による劇伴も印象的で、ドラマのサントラは愛聴盤である。
以後、ドラマなどで見かけると、この時の姿が思い浮かぶようになってしまった。先日も朝ドラの再放送「澪つくし」に登場していたが、その前に出演した「おしん」の川村役も印象的だった。同じことが仲間を演じた古尾谷雅人、京本政樹、斉藤とも子などにも言える。
1979年には筒井康隆原作のドラマ「七瀬ふたたび」も放送されていて、原作ファンとして夢中になった。
そのドラマに出演していた藤木孝も20日に亡くなった。再放送されている「太平記」でも見たが、印象的だったのは「相棒4」の最終回「桜田門内の変」での犯人役だった。
最近の相棒はマンネリ気味であまり面白くないが、その中にあって魅力的だったのが風間楓子という女性記者だった。その記者を演じた芦名星も14日に亡くなってしまった。2010年に映画で七瀬を演じており、これからの活躍が楽しみだっただけに残念である。