ささやかな日常の記録

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【備考】母さんの初恋〜小さな恋のメロディ

このところ寒い日が続いているが、早くも初雪が降った。初雪と言えば美しくも儚いものであるが、それは初恋にも言えることである。

シーズン4の「母さんの初恋」は甘くて少しほろ苦い初恋をキャロラインが思い出していくストーリー。二人の結婚記念日、女性たちはパーティの準備に忙しいが、主役の一人であるチャールズがなかなか帰って来ない。玄関に飾られた文字が風に揺れる。MAが最初なのがいかにもアメリカ的だ。

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待たされることには慣れているというキャロラインが待たされた思い出を娘に語る。チャールズが12歳の時にインガルス一家がキャロラインが暮らす土地に引っ越して来た時から、待たされっぱなしということ。

そんなチャールズは学校で先生に目の敵にされてしまう。それを心配そうに見守るキャロライン。しかし、そんな理不尽にもチャールズは負けずに仕返しをする。それに文句を言いに来た先生に父親がとった態度を見て、シーズン2の「暗い教室」を思い出した。

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そんな少女時代のキャロラインを演じたのがシーズン3の「悪夢のオルゴール」でアナを演じたケイティ・カーツマン。1965年9月16日生まれだから、この時は12歳くらい。それに対して少年時代のチャールズを演じたマシュー・ラボートは1966年12月8日生まれだから1歳下になる。だから、ドラマではチャールズの方がどうしても幼く見えてしまう。

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そのためシーズン1の「ローラの初恋」でチャールズがローラに語った少女時代のキャロライン像とはイメージが大きく異なってしまった。それでもシーズン2の「ダンスパーティ」でキャロラインが間違った記憶を持ち続けていたように、思い出とは都合よく書き換えられるものでもあるから、これはこれで良いのかもしれない。

おそらくマイケル・ランドンが「悪夢のオルゴール」でのケイティ・カーツマンを見て、少女時代のキャロラインを演じさせたいと思ったのが始まりではないかと思うくらい、彼女がチャーミングだったから、それで十分である。このケイティが出演した2つのエピソードはアメリカでは最高のエピソードとして20位内に入っている。

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そしてチャールズが自分で作ったネックレスをプレゼントするシーンが、いかにも小さな恋といったエピソードで印象的だった。それがダンスで待たされたことによって、どうなってしまったのかが見所でもある。

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そんな小さな恋で思い出すのはやはり映画「小さな恋のメロディ」である。残念ながら映画館では観ていないが、中学時代にテレビで見てから忘れられない映画になった。なによりも、これでビージーズを知り、サントラ盤は「サタデーナイト・フィーバー」と共に今でも聴き続けている。


「メロディ・フェア Melody Fair」ビージーズ  Bee Gees new

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高校生になると映画館で「リトル・ロマンス」を観たことは前にも書いたが、このサントラ盤も大好きである。

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この2作はCD化された時に購入したが、まだCD化されていないのでレコードで聴き続けているサントラが「ジェレミー」と「フレンズ」である。

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トレーシー・ハイド、ダイアン・レイン、グリニス・オコナー、アニセー・アルビナはそれぞれ音楽と共に忘れられない女優である。


1971 - Friends / Elton John - Michelle's Song

そして、その小さな恋が大人になっても続いているというのが、このドラマの大きな魅力でもある。その思い出を忘れずにダンスをする二人が最高である。

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映画「ふたりでスローダンスを」を思い出した。「ロッキー」のビル・コンティの音楽も忘れられない。


The Ovation- Bill Conti- Slow Dancing in the Big City (1978)