「らららクラシック」でジョン・ウィリアムズの特集を見た。あのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がジョンの作曲した映画音楽を演奏するという快挙に感慨深いものがあった。
ウィーン・フィルと言えば個人的にはレナード・バーンスタインが指揮したマーラーの交響曲の演奏が忘れられないが、そのバーンスタインが作曲した「ウエスト・サイド物語」のサントラでピアノを弾いていたのがウィリアムズだったというのは今回初めて知った。先日、久々にレコードで聴き直したばかりだった。
そのレコードの内側にはニューヨークの地図が描かれており、そこにはジュリアード音楽院も印されている。そこでピアノを学んでいた彼は、コンサートピアニストになるのは無理だと言われてハリウッドにやって来て職を得たということである。
ウィーン・フィルの演奏会ではホルン奏者の希望で予定になかった「帝国のマーチ」が演奏されたとのこと。その迫力たるや圧巻の一言。世界屈指のトップ・オーケストラがウィリアムズの指揮で「スター・ウォーズ」を演奏する日がくるなんて40年前には考えられなかった。
John Williams & Vienna Philharmonic – Williams: Imperial March (from “Star Wars”)
先日放送された「題名のない音楽会」で紹介された映画「火の鳥」と「さらば宇宙戦艦ヤマト」が公開された1978年に「スター・ウォーズ」も公開されて夢中になったことはブログにも書いたばかりである。
当時、サントラはもちろん購入して熱心に聴いていたが、なぜかレコードではなくてカセットテープで購入している。カセットの方が気軽に何度も聴けるので、結果的にはよりその音楽に親しむことができた。その後、CDで何度も買い直すことになったのは言うまでもない。
1979年には映画「スーパーマン」が公開。こちらは2枚組のレコードを迷わずに購入した。テーマ曲は「スター・ウォーズ」にそっくりだったが、そんなことはどうでも良かった。気分が高揚するテーマ曲とロマンチックな飛翔シーンに流れる愛のテーマの美しさに魅せられたものである。同じ年にブライアン・デ・パルマ監督の「フューリー」も担当し、こちらはバーナード・ハーマンのようなミステリアスな響きに魅了された。
個人的にはリアルタイムで聴き続けた1974年から1984年までの10年間の作品に特に思い入れがある。
1974年
「続・激突!カージャック」
1975年
「大地震」
「ジョーズ」
1976年
「ミッドウェー」
1977年
「スター・ウォーズ」
「未知との遭遇」
1978年
「スーパーマン」
「フューリー」
「ジョーズ2」
1979年
「ドラキュラ」
「1941」
1980年
「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」
1981年
1982年
「E.T.」
1984年
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
1985年以後は個人的にはいまひとつな作品が続いて関心も薄れていったが、1993年公開の「ジュラシック・パーク」と「シンドラーのリスト」には久々に魅せられてサントラCDもすぐに購入した。その年の6月にはボストン・ポップスの来日公演があり、サントリーホールにて指揮する姿を見て感動したものである。そこで演奏された「ジョーズ」と「未知との遭遇」は忘れられない。