ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

大雪原の小さなyeah !

首都圏には緊急事態宣言が再び出されたが、当地ではコロナに加えて警報クラスの大雪が続いている。先月以来これで三度目の最強寒波である。

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嵐の直前、埋もれた標識

そのため4KどころかBSはほとんど映らず、今朝の大河「太平記」の再放送も見ることができなかった。「麒麟がくる」も朝の9時から4Kで見ているが、こういう時はやはり地上波があると助かる。

それでも、この年末年始には多くの番組を見ることができた。BSなどは途中から見られなくなってストレスが溜まることも多いが、最後まで見られた時はそれだけでラッキーと思えてしまう。これで受信料は全国一律なのだから、不公平もいいところである。

そんな中、BS 4Kでの「大草原」は6日よりシーズン5がスタート。これは無事に見ることができたが、より見たいのは後編の方だけに心配である。

昨年は元旦からDVDで見た感想を書き始め、年末で全話を見終わることができた。4Kで見直した時は【備考】として更に余計なことまで書き続けてしまった。その【備考】ではメアリー関連に熱が入ってしまい、「人質になったメアリー」と「メアリーの悩み」は注目記事にも入ったが、シーズン5以降についてはあまり書く気にはなれない。それでも、 4Kでの放送は楽しみに見続けていきたいので、気が向いたら小さなyeah!を記録したいと思う。

そんな小さなyeah!を覚えた番組の感想を、とりあえず覚えている範囲でダラダラと書いてみたい。

ドラマでは高橋一生主演の「岸辺露伴は動かない」が予想に反して面白かった。「ジョジョ」はアニメで少し見たくらいであったが、それに関係なく楽しむことができた。特にその非日常感は最高で、飯豊まりえの編集者役もなかなか魅力的だった。

そんな非日常感で忘れられないドラマが1980年前後に放送された明智小五郎シリーズである。その中でも1982年1月2日に放送された「天国と地獄の美女」はヒロインを演じた叶和貴子の魅力もあって忘れられない作品だった。

当時はその美しい裸身が目に焼き付いてしまったが、今回久々に見直してジェームス三木脚本による欲望のドラマとして実に良くできていると思った。伊東四郎小池朝雄、草薙幸二郎などの存在感たるや凄いの一言。クライマックスのパノラマ島の件は絢爛豪華で、大好きな「インディ・ジョーンズ/魔宮の宮殿」を思い出した。

絢爛豪華と言えば宝塚の舞台がそうで、かつて「ベルサイユのばら」の舞台中継を見たことがあったが、今回初めて手塚治虫の「火の鳥」をモチーフにした1994年の舞台を見ることができた。まるで派手な紅白の舞台を見ているかのようでもあり、そこに手塚キャラが登場することの楽しさたるや最高だった。更に映画「火の鳥2772」のゴドーとオルガまでもが登場するのだから堪らない。音楽の編曲は羽田健太郎

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その紅白では初めて無観客での開催になった訳だが、変なコントもどきが減っただけでも意外に楽しむことができた。そこで印象的だったのが所沢にオープンした角川武蔵野ミュージアムで演奏したYOASOBIのパフォーマンス。曲そのものにはあまり魅力を感じなかったが、その歌詞が興味深かった。そこで配信されていた何曲かのPVを見たが、まるで「みんなの歌」のような感じがした。映像と音楽のコラボでより魅力が増していると思った。CDも発売されたようなので、もう少しじっくりと聴いてみたい。

 このジャケットを見ると個人的には1982年に発売されたビリー・ジョエルの「ナイロン・カーテン」を思い出す。ここには大学時代の色々な思いが刻まれているが、今の若者にはYOASOBIの歌がまさにそうなのであろう。

ナイロン・カーテン

ナイロン・カーテン

 

自分にとっては薬師丸ひろ子の歌もそうで、年末に再放送された2018年のライブの影響で以前の記事が注目記事に入った。その番組では中田喜直作曲の「寒椿、咲いた」が歌われており、その歌に感銘を受けた人が検索をしたようである。自分の好きな歌がこうして注目されるというのも嬉しいものである。


薬師丸ひろ子「寒椿、咲いた」 from album "花図鑑" 1986年6月 [HD 1080p]

その薬師丸が出演した朝ドラ「エール」からは多くの歌番組が作られたが、「うたコン」で歌われた「トゥナイト」が印象的だった。その映画「ウエスト・サイド物語」も久々に4Kで見直すことができた。初めて見たのが1979年の正月だったので、今またこうして同じ時期に更に美しい映像と音で見ることができた喜びは大きかった。「トゥナイト」のメロディを聴くと条件反射的に涙腺が緩んでしまう。

この「トゥナイト」について毎週見ている「カセットテープ・ミュージック」でも言及されており、そのメロディの繰り返しが感情を揺さぶってくるのは間違いない。同じような構造を持つ歌としてTOTOの「ロザーナ」が挙げられており、この歌も大好きなだけに納得だった。


Toto - Rosanna (Official Music Video)

年末の23日には作詞家のなかにし礼が82歳で亡くなった。彼の作詞した多くの歌の中で特に印象的だったのが「石狩挽歌」。


石狩挽歌  北原ミレイ  2007 Mirei Kitahara   Ishikari Banka

この歌を聴いていると北海道の冬景色が目に浮かぶ。北海道の冬景色と言ったら高倉健になる訳で、彼が主演した山田太一脚本の「チロルの挽歌」も再放送されたので(DVDを持っているにもかかわらず)久々に見た。妻を寝取られた男を健さんが演じるだけでも最高だが、逃げた女房を演じた大原麗子のなんと魅力的なことか。

その「石狩挽歌」には兄への複雑な思いも込められているようだが、それは1999年に放送されたドラマ「兄弟」でも生々しく描かれていた。そこで兄を演じたのがビートたけしで、豊川悦司がなかにしを演じて印象的だった。

その豊川の出世作となった1995年放送のドラマ「愛していると言ってくれ」も久々に見ることができた。当時、夢中になって見たドラマも改めて見返すと「半分、青い」と同じくらいヒロインがうざかった。「大草原」の「ローラ先生」を見た時に思い出したが、とにかく同じことを延々と繰り返している。それでも「大草原」にも登場したオルゴールやミニピアノといった小物の使い方は巧く、豊川の手話は男ながら美しいと思った。

その豊川がチャーミングな悪魔を演じた久々のジブリアニメ「アーヤと魔女」も見ることができた。ヒロインが可愛くないのがいかにも今っぽいと思ったが、黒猫の描き方も含めて「魔女の宅急便」の方が好みである。

ヒロインが可愛いと言えば「逃げるは恥だが役に立つ」の新垣結衣を思い出すが、その新作スペシャルドラマを見た。結婚して夫婦別姓、育児休暇などの問題に対処していくが、最大の難関となったコロナが出産後に立ち塞がる。リアルな現実を前にしてはワクワクは消し飛んでしまうのは仕方がないところ。

「相棒19」の正月スペシャルは久々に見応えはあったが、少年犯罪を描いた衝撃作は映画でも多く作られていて地上波のドラマでは限界がある。それでも「犯人に告ぐ」などを監督した瀧本智行の脚本は「三文芝居」と共に面白かった。

それでも正月にはこうした重いストーリーよりも単純明快なアクションを見たい。そこで「大草原」と同じ頃に放送されていた「チャーリーズ・エンジェル」を見た。放送当時は見た記憶はないが雑誌「ロードショー」などのグラビアなどでお馴染みだった。これを改めて見るとやはり面白い。ゲストスターにも見た顔があり「大草原」の「兵士の帰還」で強烈な印象を残したリチャード・マリガンが容疑者として出てきたりするのが楽しかった。当然、2000年公開の映画も大好きである。

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その他の映画でも1978年公開の「原子力潜水艦浮上せず」に「スーパーマン」出演前のクリストファー・リーブを見つけたりして、違った面白さがあった。

原子力潜水艦浮上せず [DVD]

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そんな訳でダラダラと書いてきたが、やはり短くてもカテゴリー別に書いた方が分かりやすいような気がするが、頭の中が整理されていないから仕方がない。もう少しスッキリとした短い記事をTwitter のように書いてみるのも良いかもしれない。とにかく今年も多くの小さなyeah に出会いたい。そのためにも早く平穏な日常が戻って欲しいものである。