ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

【備考】家族はひとつ

シーズン5はいきなり前後編でスタートする。前編はウォルナット・グローブを離れたインガルス、ガーベイ、オルソンの家族がウィノカという都会に集結していく過程が面白い。そして後編のオープニングではメアリーの授業風景が描かれて印象的。

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ここからチャールズとアルバートの出会いを描き、メアリーの16歳の誕生日パーティーを感動的に盛り上げていく。

これまでも家族の誕生日はたびたび描かれてきた。ローラは「悪夢のオルゴール」(シーズン3)、チャールズは「愛と祈り」(シーズン3)、キャロラインは「長く危険な道」(シーズン2)で描かれていたが、今回は待望のメアリーの番ということになる。

ただ、ドラマはあくまでもフィクションなので史実とは異なる。史実ではメアリーの誕生日はチャールズと同じ1月10日なので真冬に二人一緒に祝わなければならなくなってしまう。それでも16歳の誕生日が大切なのは変わらない。

その誕生日のためにチャールズは金策に奔走する。その結果5ドルを手にするが、そこから1ドルを出してアルバートにランプを買ってやる。そしてキャロラインに4ドルを渡してプレゼントを用意してもらう。そこでキャロラインが買ったものが、メアリーだけでなく皆を感動させることになる。

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このエピソードは、何度見ても目頭が熱くなってしまう。DVDではよく見えなかったメアリーの涙が4Kではよりクリアーになり、その感動も大きくなった。単純に家族って良いなって思えてしまうことだろう。

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そしてアルバートの登場によってメアリーの立場も変わっていく。その美しかった髪も少しずつ変化していく。ストーリー的にはもはや書き加えることもなくなっていくが、DVDとは比べものにならないくらい鮮明になった映像に注目していきたいと思う。

そんな訳で今年のBS4Kの放送は切り良くシーズン5の初回からスタートしたが、今から40年前もNHKではシーズン5を放送していた。1981年1月10日の日記には次のように書いてある。

待望の土曜日。授業の3時間は難なく終了して、帰りに友人とラーメンを食べた。帰宅後、6時より大草原「悲しき綱渡り」を見てから、買ってきた「ビートルズ・バラード」を聴いた。

今年の10日も大雪だったが、40年前もやはり大雪だった。メアリーが16歳になった1881年も大雪だったかもしれない。時代が変わっても自然の厳しさは変わらないと痛感している今日この頃である。