ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

小さなYeah6〜花火

f:id:hze01112:20210213202043j:plain

シーズン2「自由よ永遠に」より

日本で花火というと夏の風物詩であり、その地域の夏祭りと共に打ち上げられることが多い。例えば長岡花火は空襲のあった8月2日に打ち上げられて、戦争の記憶を今に伝えている。同じ夏でもアメリカの花火は7月4日の独立記念日を思い出す。

ドラマでも独立記念日の花火が2回描かれた。シーズン2の「自由よ永遠に」の回ではウォルナット・グローブで独立100周年を祝うために花火が打ち上げられる。その花火を見つめるローラたちの表情を映し出すシーンには「アメリカ・ザ・ビューティフル」のメロディが流れて、まさにアメリカ賛歌になっていた。この歌は今でも多くのアーティストによって歌われているが、やはり子供たちの歌声が良い。


America the Beautiful | One Voice Children's Choir

 前にバリー・マニロウの記事でも紹介したが、独立記念日のイベントで歌われたものとしてはこれが最高だろう。偽牧師を演じたジョニー・キャッシュも歌っているが、ここで花火が打ち上げられたら完璧だった。


Barry Manilow - America The Beautiful/One Voice (Live)

 

シーズン5の「なつかしの故郷へ」(前編)では同じ花火でも様相は一変する。素朴な田舎の花火に対して都会の花火はアクシデントと共に狂乱の象徴となる。独立記念日と言っても都会の人間にとっては週末のギャンブルの方が大切なのだ。

ウイノカの街で独立記念日の花火を上げたいと思うローラたちだが、寄付はなかなか集まらない。オルソンにいくらかかるか聞いたところ50ドルは最低でもかかるという。

そこに宝くじで5,000ドルを当てたというトビーが現れて花火を用意してくれることになる。ところが元々ギャンブル好きのトビーは支配人の罠にかかり全財産を巻きあげられたうえに、100ドルで買った花火も没収されてしまう。しかし、アクシデントが起きて花火が打ち上がることになる。

当初はチャールズが打ち上げることになっていたことからも分かるが、アメリカの花火はダイナマイトのような円筒型になっており、爆薬と同じような扱いだったようである。それだけに誤って着火してしまうとどうなるかはドラマを見ての通りである。

f:id:hze01112:20210213203139j:plain

f:id:hze01112:20210213203308j:plain

そのドタバタ騒動が見ていて楽しかった。真珠湾攻撃後のロスでの大騒動を描いたスピルバーグのドタバタ喜劇「1941」を思い出してしまった。ジョン・ウィリアムズの音楽も大好きだ。


WILLIAMS March from 1941 - "The President's Own" United States Marine Band

戦後70年の2015年の8月15日に、その真珠湾で長岡花火が打ち上げられた時は感慨深かったものである。


【終戦70周年記念】真珠湾長岡花火 平原綾香-Jupiter(Pearl Harbor Fireworks)

昨年はコロナで中止になってしまった花火大会だが、今年はどうなることだろうか。