当地では桜の満開はもう少し先になるが、連日の春の陽気に気分も上がる。今朝もコンビニまで歩いただけで汗ばんでしまった。こんな時は軽快なポップスを聴きたくなる訳で、筒美京平が作曲した歌を聴き続けている。
先日、BSでも筒美の特集があり、実に面白かった。NHKでは「メロディーは時をこえて~歌いつぐ筒美京平の世界~ 」と題してトリビュート・アルバムに参加したプロデューサーたち(武部聡志・亀田誠治・松尾潔・本間昭光)の話が興味深かった。
新たなアレンジによる歌も新鮮で、橋本愛による「木綿のハンカチーフ」や西川貴教による「君だけに」などが印象的だった。今回この番組で斉藤由貴の「卒業」が「木綿のハンカチーフ」の前日譚だということを知り、さらに歌の世界が広がったような気がした。
TBSでは筒美から曲を提供された歌手の皆さんが、感謝の言葉と共に歌う姿が印象的だった。それぞれが年齢を重ねても、その歌を大切にしているというのは素晴らしいこと。自分もリアルタイムで聞いてきたオリジナルに思い入れがある。それなのに歌番組で聞いたつもりになっていることに気がついてしまい、改めてCDで聴き直すことにした。
たまたまタワーレコードでポイント15%セール中だったので、筒美のベスト盤を2枚購入した。筒美のヒット曲の中でも好きな「センチメンタル・ジャーニー」を中心にしたアイドルものと、「君だけに」を中心としたAORものである。全80曲でダブりなしで、我ながら見事なチョイスだった。
改めて映像なしで曲そのものに向かい合うことで、曲だけでなくアレンジの巧みさに魅せられてしまった。
これまで歌謡曲では中村八大と阿久悠のBOXを購入しているが、筒美にはどこから手をつけて良いのか分からなかった。今ようやく、その入口に立てたような気がする。
今回はさらに3枚以上で20%引きでもあったので、西城秀樹と西松一博という骨太な男性ボーカルのアルバムも購入することにした。定価では11,000円を超えるが、これが送料込みで9,000円になり、さらに1,000円ほどポイントが付く。これを安いと思うか、これでも高いと思うかは人それぞれである。
こうしてCDを買うという行為が時代遅れになっているのは間違いないが、実物を手にした時の喜びは格別である。