昔々、自分が中高生だった頃の土曜日、学校から帰宅してからの時間は特別だった。夕方6時からはテレビで「大草原〜」、FMでは関光男DJによる映画音楽の番組を放送しており、どちらも大好きだった。
昨日の土曜日、10日ぶりにBS4Kで「大草原」のシーズン5「心をつなぐ旅」の後編が放送された。この4月から変更になった訳だが、どうせなら昔と同じように6時からにして欲しかった。
それから「みんなのうた」の放送60周年記念の番組も見た。1961年4月3日にスタートしたとのことだが、見ていたのはやはり中高生だった70年代後半だった。中でも印象的だったのが1976年に放送された「山口さんちのツトム君」。飛び跳ねるようなリズムと少女のスキップがシンクロして脳裏に焼き付いている。
今回その裏話を知って、より好きになってしまった。この歌の中には(作詞作曲の)みなみらんぼうの(中学生の時に亡くなった)母親への想いが込められていたとのことで、ちょっと泣きそうになってしまった。
一方でアニメーションを担当した田中ケイコの話は面白かった。当時も大好きだった少女の造形の素晴らしさ。スカートから少しはみ出したシミーズ(シミチョロ)にサーファーカット。あのファラ・フォーセット・メジャースに影響されたとの話に妙に納得してしまった。
そして9時からは「映画音楽はすばらしい!」の待望の第2弾が放送された。オープニングは例によって「スター・ウォーズ」だが、これは外せない。映画のシーンも満載でテンションが上がる。MCは今回も安田顕。
プレイリストは次の通り。
01.『スター・ウォーズ』から「MAIN TITLE~THE IMPERIAL MARCH~PRINCESS LEIA'S THEME」/インストゥルメンタル
02.『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から「THE POWER OF LOVE」/山本耕史
03.『メリー・ポピンズ』から「SUPERCALIFRAGILISTICEXPIALIDOCIOUS」/平原綾香
04.『ホワイトナイツ/白夜』から「SAY YOU, SAY ME」/クリス・ハート
05.『荒野の七人』から「THE MAGNIFICENT SEVEN」/インストゥルメンタル
06.『サウンド・オブ・ミュージック』から「MY FAVORITE THINGS」/生田絵梨花
07.『追憶』から「THE WAY WE WERE」/インストゥルメンタル
08.『スタンド・バイ・ミー』から「STAND BY ME」/城田優
09.『リトル・マーメイド』から「PART OF YOUR WORLD」/小南満佑子
11.『ライオン・キング』から「CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHT」/井上芳雄
12.『ラストエンペラー』から「THE LAST EMPEROR -THEME」/インストゥルメンタル
13.『愛と青春の旅だち』から「UP WHERE WE BELONG」/生田絵梨花・山本耕史
14.『知りすぎていた男』から「QUE SERA, SERA」/小南満佑子
15.『シェルブールの雨傘』から「LES PARAPLUIES DE CHERBOURG」/インストゥルメンタル
16.『ベスト・キッド2』から「GLORY OF LOVE」/クリス・ハート
17.『ストリート・オブ・ファイヤー』から「TONIGHT IS WHAT IT MEANS TO BE YOUNG」/平野綾
18.『炎のランナー』から「TITLES」/インストゥルメンタル
19.『シー・オブ・ラブ』から「SEA OF LOVE」/城田優
この中では「メリー・ポピンズ」「シー・オブ・ラブ」「エンドレス・ラブ」は見ていないが、歌は知っている。「バック・トゥ~」「ホワイトナイツ」「スタンド・バイ・ミー」「ラストエンペラー」「愛と青春の旅立ち」「ストリート・オブ・ファイヤー」「炎のランナー」はリアルタイムで観て、サントラも購入している。
特に「ホワイトナイツ」は就職して初めてのデートで観た映画ということでも忘れられない。初めてCDで買ったサントラだったが、最後に流れる主題歌は収録されておらず、さらにシングル・レコードも購入した。
「サウンド・オブ・ミュージック」「追憶」「知りすぎた男」「シェルブールの雨傘」は名画座で観て、音楽もお気に入りである。特にバーブラ・ストライサンドが歌った「追憶」は大好きで、バーブラのアルバムも素晴らしい。
ディズニーの「リトル・マーメイド」「ライオンキング」「アナと雪の女王」の中では朝ドラ「エール」に出演していた小南満佑子が歌った「リトル・マーメイド」が最高だった。
手塚治虫の「海のトリトン」「ジャングル大帝」の影響で「リトル・マーメイド」「ライオンキング」は特に好きである。当然、映画館で観て、サントラとレーザーディスクも購入した。どちらも青を基調としたジャケットが美しい。
「シェルブールの雨傘」は映像と音楽の断片だけでも泣けるくらいだが、今回は小原孝のピアノ演奏が良かった。
ピアノといえば「炎のランナー」での村松崇継の演奏も印象的だった。彼の作曲した映画「夜明け告げるルーのうた」の音楽も忘れられない。
とにかく映像と音楽の相乗効果で、「映画音楽」も「みんなのうた」も素晴らしいということである。