いつも寝る前に本を読んでくれたチャールズが出稼ぎで不在のため、一人で淋しさを募らせていくキャリー。キャロラインから苺を採ってくるように頼まれて森に入り、そこで自分にそっくりなアリッサという妖精に出会う。
演じているのがリンゼイ&シドニー・グリーンブッシュという双子。これまで交互にキャリーを演じてきたが、ここで初めて同じ画面の中に二人が登場する。
パッと見、同じようにしか見えないが、上の前歯の隙間があるとないとで見分けがつく。リンゼイとシドニーがどっちなのかは分からないが、ちょっと嬉しい発見だった。
それで見ていると片方がキャリーだけを演じているのではなく、途中でアリッサと交代しているのが分かる。やはり、どちらも毎回演じているキャリーだけではなく、可愛い妖精を演じたかったのだろう。
その妖精であるアリッサがキャリーを天国に連れていく。天国の門を入ると聖ペテロ(ペトロ)から、ここにジャック・インガルスが居ると伝えられ、久々にジャックと再会する。
この聖ペテロはWikipediaには次のように書かれている。
「わたし(主のこと)はあなた(ペトロのこと)に天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上でも解くことは、天上でも解かれる。」というマタイによる福音書の16:19の記述から、ペトロと言えば、映画やコミックなどでは、天国の門の前に立ち、リストを見ながら天国へ行ける人を選別する白髭のお決まりのキャラクターとしてしばしば描かれる。
ドラマでもこの記述の通りのキャラクターとして登場する。演じているE.J. アンドレはシーズン2の最終回「竜巻」など、たびたび登場してすっかりお馴染みの顔になってしまった。
天国の門といえば、あの「ディア・ハンター」を監督したマイケル・チミノの映画を思い出す。当時は散々な評価であったが、時代背景は「大草原」に重なるので、今だったらもっと面白く見られそうである。