ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

ドラマ「半径5メートル」

今日のNHKスタジオパークのゲストは芳根京子だったのに、当地では地元J2のサッカー中継でサブチャンネルでの放送もなく、がっかり。サッカーそのものは嫌いじゃないけど、珍しく事前に情報を得て楽しみにしていただけに、こんな時に限ってこんなローカルな番組をやらなくてもと思ってしまった。

どちらも一般的にはマイナーな存在だけに、多勢にはまったく影響はない。それでも地元J2のサッカーファンと芳根京子ファンでは前者に軍配が上がってしまうということである。

それでも昨夜から始まったドラマ「半径5メートル」は見ることができた。前々から楽しみにしていただけに期待も大きかったが、十分に満足することができた。4月からスタートした春ドラマでは「コントが始まる」と共に週末の楽しみになった。

芳根の役は、女性週刊誌『女性ライフ』の編集者。そこで芸能人のゴシップを追うが決定的な場面でミスをしてしまい、花形部署からマイナーな生活情報を扱う部署に異動になる。そこで永作博美演じるベテラン記者と出会い、身近なテーマに取り組んでいく。

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上が「一折」班、下が「ニ折」班

そんな芳根の姿にあの「チャンネルはそのまま!」の雪丸花子のキャラクターが透けて見えるのは仕方がない。それでも雪丸よりは生々しい女性の内面が垣間見られるところが嬉しいところ。冒頭、いきなり芳根の喘ぎ声から始まり、ラストでは早くも男の傍らで目覚めることになる。

そんな芳根の新たな魅力が満載で、それだけでも十分であるがストーリーも面白い。レトルトの「おでん」から男らしさと女らしさといった問題へとテーマが広がっていく。個人的にも最近おでんにハマっていただけにタイムリーな話題でもあった。

具材の蒟蒻からはドラマ「僕らは奇跡でできている」を思い出したが、脚本は同じ橋部敦子である。橋部といえば小芝風花が主演した「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」で(第39回)向田邦子賞を受賞したばかり。

そこでモコミは加藤清史郎演じるUber Eatsのようなバイトをする男に恋をするが、今回のドラマでは前田亜季演じる主婦の夫が働いていることになっていて印象的だった。前田といえば古沢良太が(第27回)向田邦子賞を受賞した「ゴンゾウ 伝説の刑事」が忘れられないが、その役名が(天野)もなみだった。高橋一生をしっかり認識したのもこのドラマだった。

そして今回、芳根京子の役名が前田亜季小芝風花を連想させる前田風未香というのが、あまりにも出来すぎである。このように自分にとって、色々な連想ができるドラマはそれだけで良いドラマである。

永作といえば1997年に放送された「青い鳥」が忘れられないが、もう50歳というのが信じられない。前田亜季が35歳で、芳根と小芝が24歳。それぞれ似たような雰囲気があるだけに、どのように年を重ねていくのか楽しみである。