ささやかな日常の記録

現在と過去のエンタメなど

悪夢の音楽1〜ノストラダムスの大予言

昔から頭が悪いくせに難解な映画が好きだった。それこそ夢と現実がごっちゃになって訳が分からないのに、それが快感でもあった。

そうした原体験になったのが小学生時代に読んだ「ノストラダムスの大予言」だった。訳の分からない詩から導き出された悪夢に震えたものである。当然、映画も観たが、小学生には刺激が強すぎた。それでも、その映像と音楽に魅せられてしまった。それ以来、映画は見ることができないままであるが、冨田勲が作曲したサントラ盤は今でも愛聴盤である。

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ノストラダムスの大予言 オリジナル・サウンドトラック

ノストラダムスの大予言 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:冨田勲
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: CD
 


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おそらく、この映画が原点になって、それ以降こうした悪夢をテーマにした映画を好んで観るようになってしまったのだろう。そのような映画には幻想的な音楽が流れており、そうした音楽も好んで聴くようになった。そのおかげで、サントラとプログレが大好きになってしまい、レコード、CDを買い漁ることになった。

つまり、こうした映画は訳が分からなくても、映像と音楽が魅力的であれば十分だということである。自分にとってはストーリーは二の次で、映画館に行くことはコンサートに行くことと同じでもあった。

そんな映画を多く作ったのがデヴィッド・リンチである。高校生の時に「エレファントマン」を観て衝撃を受けてからは、ほぼリアルタイムで追いかけた監督の一人である。

イレイザーヘッド - Eraserhead (1976年)
エレファント・マン - The Elephant Man (1980年)
デューン/砂の惑星 - Dune (1984年)
ブルーベルベット - Blue Velvet (1986年)
ワイルド・アット・ハート - Wild At Heart (1990年)
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 - Twin Peaks(1992年)
ロスト・ハイウェイ - Lost Highway (1997年)
ストレイト・ストーリー - The Straight Story (1999年)
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr. (2001年)
インランド・エンパイア - Inland Empire (2006年)

長編映画は10本で最新作以外は全部映画館で観た。サントラも8枚購入している。

テレビシリーズの「ツイン・ピークス」も大好きで、何度も見ている。このサントラで主題歌を歌っているジュリー・クルーズの歌声にも魅せられてしまい、彼女のソロアルバムも購入した。

そんな悪夢でありながら美しい音楽について書いてみたい。