ささやかな日常の記録

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オルガとパラリンピック

火曜の夜、東京パラリンピックの開会式をBS4Kで見た。オリンピック同様、感染拡大が続く中での開催の是非は置いておいて、こちらの開会式はオリンピックと違って最後まで見ることができた上に、感動もしてしまった。

その大きな要因が、空港で展開された片翼の小さな飛行機を演じた少女にあったのは間違いない。様々な出合いによって暗い表情がだんだんと明るくなっていき、そして最後には飛ぶことの喜びを全身で表現していて、こちらにもその喜怒哀楽がストレートに伝わってきた。

このストーリーを見ていて思い出したのが大草原の「オルガの靴」だった。足の不自由なオルガがローラたちと出会うことにより走ることができるようになった姿に重なってしまった。一人になったオルガが大地の感触を確かめるかのように、ゆっくりと走り始める姿は忘れられない。

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2年前にBSでこの回を見た後に書いた記事が今でも読まれているようで、久々に注目記事を見てみたら10番目にランクインしていたが、またすぐ落ちてしまうかもしれない。それでもパラリンピック共々、多くの人に見てもらいたいものである。

今朝のニュースではその開会式で主役を演じた13歳の少女のことが取り上げられており、改めて魅せられてしまった。実際に足が不自由で車椅子生活の少女は演劇は未経験ながらも、ユーフォニアムを吹いているとのことで音楽による表現には慣れていたようである。

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開会式では布袋寅泰との共演も印象的で、デコトラに乗ったバンドの演奏も最高だった。その光と音の響宴を見て、中学時代に観た映画「未知との遭遇」を思い出した。観客の居ないスタジアムはまるでUFOの内部のようでもあった。

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また、競技では競泳の背泳ぎで14歳の少女が銀メダルだったことが伝えられた。こちらも両手がなく、足も不自由でありながら屈託のない笑顔を見ていたら、それだけで胸がいっぱいになってしまった。