ささやかな日常の記録

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西城秀樹と「大草原」

10月になるとようやく秋という気分になってくるが、ここ数日は真夏の様な気温になっており、調子が狂う。寝る前は暑くてタオルケットもいらないくらいなのに、早朝は寒くて毛布を被ってしまう。年々、この寒暖差に体が追いついていかない。

そんな日中の暑さに負けないような熱い番組を見た。西城秀樹のデビュー50周年の特番である。BSPとBS4Kで放送されたが、4Kを録画して見ることにした。これまで4Kはリアルタイムでしか見られなかったので、録画できることのメリットは大きい。

1993年に放送された野口五郎と共演した「ふたりのビッグショー」も楽しかったが、翌日に放送された1985年の武道館コンサートが圧巻だった。その前座ともいうべきドキュメンタリーが1時間あり、これも全盛期の紅白の舞台などが鮮明な映像になって甦り、ちょっと凄かった。そしてコンサートでは全50曲を2時間20分に渡り熱唱して、見てるだけでも疲れてしまった。

1985年1月のこの日に初披露された50曲目の「一万光年の愛」は井上大輔作曲でつくば万博のテーマソングとなったのに、これまで聴いたことがなかった。井上といえば個人的には1981年の「哀 戦士」である。

1980年代になると歌謡曲よりも洋楽を好んで聴くようになったため、西城の歌も1979年9月発売の「勇気があれば」以降はあまり馴染みがなくなっていく。それでも今回1980年以降の歌を改めて聴くことができて印象的だった。

特に「リトルガール」から始まったメドレーはダンサーとバックコーラスとの相乗効果で、まるでバリー・マニロウのステージを見ているかのような楽しさだった。そのクライマックスが「勇気があれば」というのも最高だった。そのバリーともこの年に「腕の中へ」(53枚目のシングル)で共演することになるのだから凄い。

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思い出の歌ということであれば、高校時代の「YOUNG MAN」と「ホップ・ステップ・ジャンプ」あたりになるが、やはり小学生の頃に夢中になっていた「傷だらけのローラ」あたりは忘れられない。

1974年の紅白で披露されたゾロのようなコスチュームはなんとなく覚えていたが、翌年の夏に公開された「アラン・ドロンのゾロ」もその主題歌と共に夢中になったものである。

それよりも、今もまだ夢中になっている「大草原」に登場するローラという名前を覚えることになった歌でもある。NHKでの放送は翌年の1975年から始まることになる。

その西城秀樹のコンサートと「大草原」を同じ日に4Kで見たというのもなんだか感慨深かった。その「大草原」はシーズン6の「クラス会」で、西城の歌と共に自分の高校時代のクラスも思い出してしまった。TwitterではBSPでも放送された西城の話題で盛り上がっており、その熱量の半分でも「大草原」にもあればと思わずにはいられなかった。

最近でも「大草原」はオンライン・ツアーが実施され、今朝にはスカパーで初回が無料放送されている。そして4Kでもようやく1分程度の番宣を流し始めたようで、ようやく見ることができた。そこではシーズン5の「なつかしの故郷へ」でのローラとメアリーの別れのシーンが編集されていて印象的だったので、こういうのをもっと見たい。

西城の歌では鳩と教会と鐘が出てくる「白い教会」を聴いて「大草原」を思い出してしまった。


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ちなみに西城は1955年生まれで、前回書いた55という数字も思い出した。コント55号の番組にも出演していたみたいである。