小学生の頃に住んでいた住宅が老朽化のために解体されている。時代の流れとはいえ、なんだか切ない。
昨夜BSで「武田鉄矢の昭和は輝いていた」を見た。昭和49年の特集で、この頃に住んでいたのがその住宅だった。
西暦では1974年で、この頃からエンタメの記憶はより鮮明になってくる。ゲストの一人が亀渕昭信で、当然オールナイトニッポンの話題となる。当時すでに男子の間では鶴光の話題などで盛り上がっていた記憶がある。
番組で流れた歌もほぼ記憶に残っている。
・母に捧げるバラード 海援隊
・傷だらけのローラ 西城秀樹
・ちいさなプリンセス 西崎緑(ゲスト)
・旅愁 西崎緑
・うそ 中条きよし
・私は泣いています りりィ
・夫婦鏡 殿さまキングス
・ふれあい 中村雅俊
・酒場にて 江利チエミ
・襟裳岬 島倉千代子
・襟裳岬 森進一
この中で今までまったく知らなかったのがゲストで登場した福耳を持つという西崎緑。当時「旅愁」がヒットしたとのことだが、ドラマ「必殺」シリーズを見たことがなかったので知る由もなかったということである。作曲は平尾昌晃でなかなか良い歌である。
この「旅愁」というタイトルから想起されることは人それぞれだと思う。有名な唱歌にもある。
まさに今の季節と心情にぴったりで久々に聴いたら胸が痛くなってしまった。原曲はジョン・P・オードウェイによる“Dreaming of Home and Mother”(家と母を夢見て)という楽曲というのは今回初めて知ったことである。ちょうど「大草原」のチャールズと同じ時代に生きた人のようである。
ただ個人的には「旅愁」といったらジョーン・フォンテインが主演した映画のタイトルということになる。当然リアルタイムでは観ていないが、リバイバルで公開された時に観てから忘れられない映画になっている。この映画も音楽が印象的で、ラフマニノフとセットで記憶に残っている。
なお、1974年はユリ・ゲラーとモナ・リザと小野田寛郎が来日した年でもある。それぞれオカルト、美術史、戦争について関心を持つきっかけになったということでも忘れられない。